ScalaMatsuri運営ブログ

アジア最大級のScalaカンファレンス「ScalaMatsuri」の運営ブログです。このブログは株式会社はてな様のご協力でお送りしています。

ScalaMatsuri 2018トレーニングDAYにおけるScalaハンズオンについての調査報告

ScalaMatsuri座長の麻植です。お騒がせしていてすみません。

きょんさんのブログ記事に端を発しまして、Twitter TL上で ScalaMatsuri 2018トレーニングDAYにおけるScalaハンズオンについて2つの疑義が持ち上がりました。 それを受けて、ScalaMatsuriではどのように問題を捉えているか、及び今の改善について、調査と議論をした結果をご報告します。

まとめ

  • 第三者の証言から、ハラスメントには該当しないと判断しました。
  • ハンズオンの進め方については、参加者のフォローと告知について大きく改善の余地がありました。

詳細は以下のとおりです。

1. 初心者に対するハラスメントの有無について

ブログ中で言及されている以下の文言です。

「それでは進捗確認をしましょうか。〜〜まで進んだひとっていますか?おもったより少ないですね。あれーどこが難しいんですかね。〜〜かなー?〜〜って初心者わかってくれないんだよなー。」

こちらの文言は、言い方によっては初心者に対するハラスメントの恐れがある、という指摘がありました。 そこで調査として、当日参加されていたスタッフ外の第三者の証言を複数集めました。

結果として「初心者がわかってくれないこと」に対する何らかの発言はあったとは思われるものの、 明らかに見下している、ハラスメントといえるような口調で言っていたという証言は他にはなく、むしろそのニュアンスを否定する証言が有りました。 結果として、ScalaMatsuri準備委員会としては「ハラスメントとまでは認定しないが、初心者向けのイベントである以上特に配慮が必要である話題であり、その意味において配慮に欠けた発言であった」と判断いたしました。

この点、件のハンズオンのスピーカーに、今後同じような機会があれば特に気をつけてくださるようお伝えしました。 またScalaMatsuri準備委員会としても、イベントの趣旨の上で特に配慮すべき点の意識合わせを、今後スピーカーと行うようにしたいと考えています。

2. ハンズオンの進め方について

調査の結果、件のブログに記載されている通り、以下の問題が発生していたことを確認しました。

  • ハンズオンの実施形式(scala_textを使用する、ドワンゴ社の説明が入る)が分からず、参加者を困惑させることになってしまった。
  • 参加者のフォロー体制に欠けている状態で実施してしまい、結果参加者を放置することになってしまった。

この問題が発生した直接の理由は、以下の通りです。

  • 発表概要がWebサイトに掲載されておらず、実施形式が一切周知されていなかった
  • チューターが不在であった

では何故こうなったのかについてScalaMatsuri準備委員会内で調査と議論を重ねました。

結論として、最も大きな原因は「ドワンゴ社のScala研修を切り出す形でScalaハンズオンしていただける人はいないか」という打診をする際に、実施形式のすり合わせができていなかったことだと考えています。 もっといえば、ハンズオンとScala研修は似ているようで実施形式が全く異なるものである、ゆえにすり合わせを綿密に行わなければならない、という認識がなかったことこそが痛恨の失敗でした。

具体的には、以下のような状況と認識でした。

  • 開催1月ほど前のチケット売れ行きを基に参加人数予測をして講演者一人で賄えるという判断になりましたが、 結果としては参加人数予測を大きく見誤り、最終的にはドワンゴ社が実際に行っているScala研修の倍近い参加者でした。
  • 前述の通り見誤ったことも有り、チューターがいませんでした。本来のScala研修であれば、数人のチューターを置いていました。
  • 本来のScala研修で行っていた、理解度チェックのための参加者レポート提出を実施できない前提で、難易度設定をする必要がありましたが出来ていませんでした。
  • 開催直前まで実施形態が固まらず概要を作成できる状態になっていませんでしたが、実施形態の事前周知が重要であるという認識がありませんでした。

その一方で、研修と違い、ハンズオン参加者は「お金と時間を使って自由参加している」ため、事前案内や期待値のすり合わせがより重要であったように考えております。

今後の反省としては、まず第一に今回の対象となる参加者・時間を基にScala入門に適していると思われるハンズオンを考えるべきでした。 今回トレーニングDAYの初めての開催ということもあり、実績のあるドワンゴ社のScala研修を基に実施する方向で、安易に最初から調整に入ってしまったことが問題でした。

研修を基にする場合には特に、その差について十分理解し、すり合わせるべきと思います。もっといえば、その研修を実施している人にハンズオン形式で実施してみていただく、など、言語化できていない差分をチェックするためのプロセスが事前準備には必要だと感じています。 そもそも作られた目的が違うものを、機能が似ているからと言って安易に流用することで失敗してしまった、という技術選択のアンチパターンにも通ずる状態に陥ってしまった反省があります。

第二の反省は、ハンズオンの内容と対象者を早い段階で告知するべきでした。前述の失敗は、この2つ目の失敗と相まってより深刻度が高くなってしまいました。

もし次回があるとするならば、必ずチューター数名を確保し、受講者へのフォロー体制を拡充した上で、実施形式等の事前告知をするようにいたします。

今回はScalaMatsuri 2018の初めてのトレーニングDAYとして考えても、手痛い失敗となってしまいました。 関係者の皆様、及びご参加され不快な思いをされた皆様、申し訳ありません。次回以降、改善してまいります。また、フィードバックや調査へのご協力をくださった皆様、ありがとうございます。

この件について更なるご意見、ご感想のある方は、ぜひ info[at]scalamatsuri.org までお願いします。ご返信はできないかもしれませんが、一つ一つ確認いたします。

ScalaMatsuri 2018 OSS ハッカソンの参加者募集中、OSSコントリビュータになろう!

表題の通りハッカソンの参加者を募集しています。ぜひご応募ください!

持ち物: ハッカソンなので必ずノートPCを持ってきてください。電源は会場にあります。 WiFiは、WiFi奉行スポンサーであるサイバーエージェントad tech studio様提供のもと会場で用意しております。

jsa.connpass.com

ScalaMatsuri2018では3月16日金曜日にScalaMatsuri 2018と同会場にてOSSハッカソンを同時開催します。 あなたが有名OSSのコントリビュータとなる絶好のチャンスです!このハッカソンでは複数の有名OSSプロジェクトのメンテナを会場にお招きし、最大30名の一般参加者の方にOSSメンテナのサポートのもとコントリビュート(Pull Requestを揚げてマージ)を目指してもらいます。

  • 参加希望は第三希望まで入力していただきますが、当日参加するプロジェクトはひとつです
  • ScalaMatsuri準備委員会で各プロジェクトごとの参加人数調整の後、参加していただける方には指定のプロジェクト名とともにメールで連絡を致します
  • 各プロジェクトの応募人数が多い場合には、人数調整の結果参加いただけないこともありますのでご了承ください

docs.google.com

ハッカソンの様子がどのようなものか知りたい、という方は前回開催の様子をこちらからご覧ください。

blog.scalamatsuri.org

私達ScalaMatsuriスタッフは日本国内からもっとたくさんのScala OSSコントリビュータが生まれてほしいという願っています。そのきっかけを作れないかと考えてきたところ、海外で行われている類似のイベントにヒントを得て、今回のハッカソンを開催することになりました。

さて今回のOSSハッカソン、総勢5名の非常に豪華なOSSメンテナ陣が参加をしてくれることになりました。それでは簡単ですが以下にメンテナの方々の紹介を載せていますので、御覧ください。

Daniela Sfregola - twitter4s

github.com

PayTouchでのTech Leadであり、Manning社でGet Programmiong with Scalaという本を執筆中です。OSS活動としてはtwitter4sライブラリの作成者であり、(コレは私が個人的にとても強い興味を持った領域なのですが)ランダムなデータを使ったScalaCheckでのテストを行うライブラリの作成も行っています。圏論への造詣も深く、Scala Days、Scala By the bayを始めとした各種カンファレンスで圏論入門者向けのトーク、あるいは上記で述べたScalaCheck用ライブラリに関するトークを始め数多くの登壇経験があります。今回のハッカソンでは

のメンテナとしてお招きしています。みなさん、twitter大好きですよね!Scalaからtwitterを便利に使えるようにコントリビュートしましょう。 random-data-generatorも皆さんのテストを楽しくしてくれる最高にイケてるライブラリですよ!

Martin Thompson - aeron, agrona, simple-binary-encoding

github.com

Java界の大物がハッカソンに参加してくれることになりました、ハイパフォーマンスなJavaコードの大家です。MartinさんはLMAX Disrupterの作成者であり、Mechanical Sympathyというコンピュータのハード面を意識したプログラミング手法を扱った技術ブログの執筆者であり、またaeronの作成者であり、正直経歴がすごすぎてあげていったらキリがありません。より詳しい経歴はReal Logic - Aboutから御覧ください。

今回は以下の3つのプロジェクトのメンテナとして参加していただきます。Martinさんから直接指導を受けられる機会なんてホントにないですよ!!

Konrad Malawski - akka, akka-http, alpakka

github.com

前回ハッカソンも手伝ってくださったKonradさんです!

Lightbend社のシニアエンジニアであり、akkaakka-httpのメンテナでもあります。akkaに関しては2013年以降はずっとコミット数ランキング二位(一位は現akkaテックリードのPatrick Nordwallさん)でまさにakkaを代表する、akkaを知り尽くしたといえる超凄腕エンジニアです。Reactive Streamsをリードする一人としても活動しています(reactive-stream-jvmでも一位とほぼ同数コミットランキング二位です)。カンファレンス登壇に関しては、海外の多数の有名カンファレンスでの登壇とともにScalaMatsuriでの発表経験も豊富にあるので、彼のトークをご覧になった方も多いのではないでしょうか。今回は

の三つのプロジェクトのメンテナとして参加してくださいます。

Eugene Yokota - sbt, sbt-plugin, zinc

github.com

Lightbend社でtooling teamのテックリードとして活躍するEugeneさんも参加してくださいます。2014年以降はずっとsbtのコミット数一位のメンテナでありまさに世界一のsbtエキスパート。また関数型方面への造詣も深く、Eugeneさんの執筆した 独習 Scalaz — 独習 Scalaz猫番 — 猫番といった一連の記事を参考にScalazやCatsを学んだScalaプログラマも非常に沢山いるはずです。EugeneさんはScalaMatsuriスタッフとしても、またScalaMatsuri登壇者としても精力的に活動されているので、ご存じの方も多いかと思います。今回は

  • sbt
  • zinc
  • および各種SBTプラグイン

のメンテナとして参加してくださいます。いつもお世話になっているSBTにコントリビュートして、よりSBTを使いこなせるScala人生を歩みましょう!

瀬良 和弘 - ScalikeJDBC, Skinny Framework

github.com

日本のScala OSSのメンテナの中で最も有名なうちの一人であるスーパースター、瀬良さんもハッカソンに参加されます!SmartNewsのVP of Engineeringであり、ScalikeJDBCとSkinny Frameworkの作者です。OSS活動自体にも造詣が深く、各種カンファレンスで技術的な内容での登壇はもちろん、OSS活動を盛り上げるための方法論のトークをメンテナとしての視点からもコントリビュータの視点からも行っています。今回は

の2つのプロジェクトのメンテナとして参加してくださいます。

ぜひご応募ください!!

いかかでしたでしょうか?メンテナの皆さんの快い協力のおかげで本当に充実したラインナップになりました。

もちろん参加を考えていらっしゃる方の中には、Pull Requestを時間内にあげられるか心配で(または英語に難を感じて)ハッカソン参加をためらってしまう方もいるかもしれません。時間内にPull Requestをあげられなくても心配ありません。現実的には 参加者全員がPull Requestをあげることは各イシューの粒度もあって非常に難しいと思いますし、もちろんハッカソンが終わってからいつでも時間のあるときに作業を継続していただくことが出来ます。前回ハッカソンでも、開催後も作業を継続し数日後にPull Requestをあげてマージされた方がいました。英語に関しては「可能な限りのサポート」とはなりますが、英語をある程度話すことが出来るスタッフを数人配置する予定です。

繰り返しですが、応募はこちらから!

docs.google.com

以上スタッフのリチャード伊真岡でした。

ScalaMatsuri 2018 Training Day チケット発売開始です

いよいよScalaMatsuri 2018の本番が近づいてまいりました。今年は新しい試みとして三日連続のカンファレンスの第一日目にTraning Dayと題して初心者向けセッションを集めています。

注) Training Dayの全セッションは日本語でのみ実施され、同時通訳はつきません。

Training Dayと、その後2日間に渡って行われるScalaMatsuri 2018本編とは想定される参加者層が異なるため、チケットは別々になっています。チケット購入の際はお間違えの内容にお願いします。

Training Dayのチケット購入はこちらから。

scalaconfjp.doorkeeper.jp

ScalaMatsuri 2018本編のチケットはこちらから

scalaconfjp.doorkeeper.jp

なぜTraining Dayを設けるのか

それではなぜ今年からこのTraining Dayという試みを行うのか、簡単に説明したいと思います。

昨年までのScalaMatsuriは、Scalaをある程度経験したことがある人々が主な参加者層であったかと思います。 もちろん、Scalaをすでに知っている参加者に対して、よりレベルアップしてもらうためのセッションを提供することはScalaMatsuriの目指すところのひとつです。

一方で、Scala未経験もしくは普段Scalaを使う機会が多くない層の参加者に対しても、Scalaの魅力を知ってもらい、Scalaコミュニティの幅を広げて行くことも、ScalaMatsuriの大事な目標の一つです。そこで、去年まで2日間の開催だったカンファレンスに、1日分Training Dayを追加し、そういった層の参加者に対してのセッションを提供することにしました。

我々も初めての試みですし、普段のScalaMatsuriとは違った層の参加者を迎えてのトレーニングを開催できることを非常に楽しみにしています。参加者の皆さんにも役立つ、そして楽しんでいただけるセッションを揃えることが出来たのではないかと思っていますので、以下の予定されているセッションの一覧から興味のあるセッションがありましたら、是非チケットを購入の上参加してください!(タイムテーブルはScalaMatsuri 2018のウェブサイトから確認できます。)

セッション一覧

それでは当日予定されているセッションを紹介いたします。

Scala入門ハンズオン

株式会社ドワンゴ 結城清太郎さん

やはり、Scalaの魅力を感じていただくには実際に自分でコードを書いて動かしてみるのが一番だと思います。 なんと今回株式会社ドワンゴで行われている新卒社員向けScala研修のコンパクト版を、ドワンゴの結城さんに行っていただくことになりました。Scala利用歴の長い同社で磨かれた研修の一端を、皆様に味わっていただくことが出来るセッションになっています。

ハンズオントレーニングなので、参加者の方は必ずご自分のノートPCをご持参ください。

Scalaに関する神話と真実

水島宏太 (@kmizu)さん

本人から頂いた講演概要はこちら。

プログラミング言語Scalaは、言語そのものやそれを取り巻くコミュニティ、ツール等に関する「神話」が散見されます。それらの全てが間違いというわけではありませんが、誤解にもとづいていたり、間違いではないものの現在は改善されている問題もあります。この発表では、Scalaに関する「神話」を解き明かし、Scalaに関して恐れをいだくことはないということを説明したいと思います。

implicit入門

中村学 (がくぞ @gakuzzzz)さん

implicitはScalaの中でもとっつきにくい印象を持たれることの多い機能の一つです。しかし、順を追って説明していけば、なぜこの機能があるのか、どういう使い方が想定されどんな利便性があるのか、きちんと腑に落ちる形で理解できます。中村さんの発表でこの便利なimplicitと仲良くなるきっかけを掴んでいただければと思います。

Akkaで分散システム入門

Preferred Networks 大村伸吾 (@everpeace)さん

本人から頂いた講演概要はこちら。

分散システムという言葉を昨今よく聞くようになってきました。それと同時に、分散システムは難しい、という言葉もよく聞ききます。この講演では、そもそもなんのための分散システムを構築するのか?分散システムを構築する際の難しさはどこにあるのか?を確認し、akkaが提供するakka-clusterモジュールとその周辺のモジュールが、どのようにしてその難しさをうまく隠蔽し、分散システムの構築を容易にしているかを解説し、利用方法も簡単に解説します。

逆引き!Scala x ビッグデータ

株式会社サイバーエージェント 井上ゆり (@iyunoriue)さん

本人から頂いた講演概要はこちら。

「ビッグデータ」という言葉がバズワードになってから5〜6年が経ち、ビッグデータの活用が比較的当たり前の時代となりました。 そこで、ビッグデータを具体的にどう処理すれば良いか、「やりたいこと」から「具体的な方法」を逆引きできたら良いなと思い、今回のセッションをお話させて頂こうと思いました。 ビッグデータの処理プロセス「収集→変換」「統合→蓄積」→「分析→活用」の各フェーズでScalaで実現する方法を逆引き的にご紹介し、Scala以外の方法との対比を行いながらScalaを採用するメリットと採用しない場合のメリットをお話しさせて頂きたいと思います。

CTO 座談会

前回好評だったCTO・採用担当者ぶっちゃけ座談会をうけ、今年も各社のCTO、開発責任者、VP of Engineeringをお呼びして座談会を企画しています。質問項目は現在準備中ですが、座談会でしか聞けない、参加者の皆さまが知りたいことを存分に話してもらう座談会にするつもりです!

  • 株式会社サイバーエージェント
  • 株式会社ファンコミュニケーションズ
  • 株式会社エフ・コード
  • マーベリック株式会社
  • Paidy
  • 株式会社セプテーニ・オリジナル

以上が予定されているセッションです。ご興味を持たれた方は是非、売り切れる前にお早めにチケットの購入をお願いします。

scalaconfjp.doorkeeper.jp

スタッフのリチャード伊真岡でした。

私、ScalaMatsuriで転職しました Vol.4 株式会社FOLIO 横田紋奈(@ihcomega)さん

f:id:oe_uia:20180103184723j:plain

ScalaMatsuri座長の麻植(@OE_uia)です。

ScalaMatsuri 2018のタイムテーブル公開、トレーニングDAY(3/16)のチケット及びカンファレンス本編(3/17-18)の2次チケット販売の開始にあたりまして、特別企画として大老スポンサーの株式会社FOLIOさまに就職された横田紋奈(@ihcomega / 以下よこな)さんのお話をお伺いしてきました。

トレーニングDAYチケット

scalaconfjp.doorkeeper.jp

カンファレンス本編2次チケット

scalaconfjp.doorkeeper.jp

エンジニアが社外に出ていくことをサポートしてくれる風潮があります。そのエンジニア自身にとっても、会社にとっても、コミュニティにとってもプラスになるからですね。

Q.それではよろしくお願いします。よこなさんの現在の社内の仕事と、OSSやコミュニティの活動について教えて下さい。

A.社内では、開発の仕事がメインです。 FOLIOという、個別銘柄ではなくテーマを選んで投資ができるオンライン証券サービスのbackendの開発でScalaを使っています。 あと、FOLIOの裏側では証券口座の開設に必要な手続きなどがありまして、その処理を行う方が使う業務システムをRuby on Railsで作ってます。

社外では、趣味みたいな感じでJavaコミュニティ運営を色々とやっています。 Java女子部というJavaを使う女性を応援するコミュニティの部長をやっているのと、JJUG(日本Javaユーザーグループ)の幹事を務めています。

登壇も時々していて、例えば最近だと、11月18日にJJUG CCCというJavaのカンファレンスでKeynoteをやりました。 普段のKeynoteはJavaやコミュニティの歴史とか最新事情とか、割とベテランならではの話が多いのですが、今回は若手の私ならではの目線で、コミュニティ活動にはこんなメリットがあるのでおすすめです、という話をさせていただきました。実際自分も開発未経験の社会人1年目の頃からコミュニティ活動に関わっていて、そのおかげで今FOLIOみたいな会社に入れてがっつり開発できているというのがあって、コミュニティに思い入れがあるんです。

speakerdeck.com

今年はサンフランシスコで開催されたJavaOneというカンファレンスでも登壇しました。 きっかけはJava Day Tokyoというイベントです。 Java Day Tokyoは年に1回Oracleが開催していて、Java Championと呼ばれる人やコミュニティリーダーたちが海外からも集まってきます。 ちょうどそこで、海外から来たゲストにまだJavaOne 2017のCfP募集してるから出してみなよと教えていただいたんです。幸い通過し、職場の理解もあり5日間参加することができました。

FOLIOには、エンジニアが社外に出ていくことをサポートしてくれる風潮があります。そのエンジニア自身にとっても、会社にとっても、コミュニティにとってもプラスになるからですね。

それもあって、FOLIOにはクリエイター(※FOLIOではエンジニアとデザイナーをまとめてクリエイターと呼んでいます)ブラディングチームがあり、社外のコミュニティ活動などを推進する仕組みづくりもしています。ちょうど最近FOLIOアドベントカレンダーの記事として、我々の取り組みについてブログを書きました。証券会社ならではのブランディングの工夫について詰め込んであるので、よかったらぜひチェックしていただきたいです!

証券会社のエンジニア・デザイナーが社外でも最大限活躍するためにFOLIOで取り組んでいること - よこなのへたのよこずき

ScalaMatsuriのインタビューということでScalaに関する取り組みをひとつ紹介すると、瀬良さんと一緒に「reladomo-scala」というOSSを公開しました。

f:id:oe_uia:20180103184736j:plain

このチャンスに乗らない手はないのでは、と思いました。

Q.ScalaMatsuri 2017が、FOLIOさんとのご縁の始まりだと伺いました。

A.今年の頭まで京都に住んでいたんですが、ちょうど東京への転勤が決まった頃にScalaMatsuriのチケットをたまたま入手して、急遽参加しました。 そこで、元々Javaコミュニティ繋がりの知り合いで、当時既にFOLIOへの転職が決まっていた弊社伊藤(@itohiro73)と久々に出会って。一緒にいたFOLIO社員とも交流し、その日にお誘いを受けました。 FOLIOについては、当時Webサイトにもあまり情報が掲載されていなくて、正直よく分からないけど伊藤がゴールドマン・サックスをやめて転職するぐらいだから何かあるのかな?と思っていたぐらいです。 ただ、中の人たちが軒並みすごい経歴だったし、会社に遊びに行って実際お会いしたりサービスの説明を受けたりしたらとても面白そうで、このチャンスに乗らない手はないのでは、と思いました。

それがきっかけで当時勤めていた会社の外に目が向かいだし、ScalaMatsuriのスポンサー一覧や、知人を頼りに3社か4社あたりました。しかしその間にFOLIOからオファーをいただいて、結局自分にはFOLIOが1番魅力的だったので決めました。

f:id:oe_uia:20180103184751j:plain

愛とか熱意を持っているクリエイターが多くてすごいな、サービスを作るって面白いなと思いました。

Q.FOLIOに決めた理由を教えて下さい。

A.まず人です。その他、FinTechに入ったらお金のこと分かるかな(笑)とか、スタートアップへの挑戦は早いうちにやってみたいなとか、色々と細々した動機はるものの、結局入社までにお会いした人々に魅了されたことが大きいです。 正直、「サービスのことを考える」という経験をそれまであまりしてこなくて、人しか重視していなかったのですが、 実際に中に入ってみると、愛とか熱意を持っているクリエイターが多くてすごいな、サービスを作るって面白いなと思いました。

サービス志向のエンジニアは、自分が普段よく参加する技術コミュニティにおいてはあまり多くないように感じています。 純粋に技術が好きな方が多いからだったり、フロントから遠ざかるにつれてそのサービスの色が薄れたり、情報公開をどこまで出来るかで迷うことが多かったりするからなのかなと想像していますが、もっとサービス内容に紐付いたイベントとか開催できたら面白いんじゃないかなとも思っています。

Q.FOLIOでどういう人と一緒に働きたいか、教えて下さい。

A.各々得意な分野があって、そこにはこだわりぬく人です。常にユーザー目線に立つことを忘れず、こうだったらもっと便利だよね、とか面白いよね、とかつきつめて考えられるような。そんな人と働きたい…というか実際今一緒に働いています!

まとめ&PR

今回お話いただいた よこなさんのケースでは、ScalaMatsuriが偶然の再会の場になったところからご縁がスタートしたようです。

Scalaに限らない、様々なコミュニティからの参加者が集うカンファレンスならではの機会かもしれません。

ScalaMatsuriの裾野をさらに広げるため、今年度初の試みであるScalaMatsuri トレーニングDAYでは、これからScalaをはじめたい方に向けたコンテンツを用意しています。ふるってご参加ください!

投票開始のお知らせ

今年も来ました ScalaMatsuri スタッフの @eed3si9n_ja です。主に翻訳関係のことをプログラムチームでやっています。

まとめ

tl;dr スタイルでまず要点を初めに書きます。

  • チケット購入者、スポンサー、スタッフで「カテゴリ分け無しの投票」を行います。この投票は12月25日23時59分JSTをもちまして、終了いたします。
  • 投票結果に関しては純粋に得票順ではなく、上位の人気セッションや、トレンドを推し量るための世論調査としてとらえ、SNS 拡散度、プログラムチームの主観も加味してバランス良くスケジュールを組みます。
  • 今年も、ログイン後にセッション一覧画面から投票できるようになります。

「グローバルな技術カンファレンス」と「日本のコミュニティの交流」の両立

ScalaMatsuri 2018 も、カンファレンスを無理なく持続させていく感じで、

  • 日本国内の Scala のコミュニティが交流したり、海外も視野に入れて発表できる場を提供する
  • ユニバーサルアクセスを目指して、言語、ジェンダー、民族などの壁を超えて心地よく参加できる国際的な技術カンファレンスを作る

という大きな目標は変わりません。この目標に向けての具体的なアクションは「グローバルな技術カンファレンス」と「日本のコミュニティの交流」の両立 でも書かれていますが、

  • 行動規範 (code of conduct) の整備およびマナー動画
  • 公開 CFP、旅費助成金、セッション案の翻訳
  • 一般投票によるセッションの選択
  • 発表資料への字幕およびプロによる双方向同時通訳

などが実施されました。これらに関する僕の所感はライフスタイルとしての ScalaMatsuriにまとまっています。

カテゴリ分け無しの投票

「参加者の皆さんが当日観たいトークは何か」を調査するために ScalaMatsuri 2018 で採用するのはカテゴリ分け無しの投票です。つまり、英語/日本語、40分/15分/90分といったカテゴリを取り払って全面的に観たいものを選んでいただく投票方式です。同時通訳が今年うまくいったことで、言語の障壁についてはそこまで神経質にならなくても良くなったのもこのステップに踏み切る理由となりました。

世論調査という位置付け

もう一点事前に明確にしておきたいのは、本年度の投票は世論調査という位置付けであるということです。

一昨年何百人もの人が 22本のセッションを選ぶ過程で観測されたのは、結果が似たようなトピックのクラスタを形成したということです。投票している人は事前に打ち合わせをして「fp 入門のトークはこれにしよう」と決めているわけではないので似た内容のトークが複数選ばれるのはある意味自然な結果と言えるでしょう。

数学的に得票順に上から n個のトークを選ぶのではなく、トピックやトレンドを推し量る世論調査的に投票結果を解析して、ある程度プログラムチームの主観的な観点を加えた上でバランス良く講演者を選択したほうがより楽しんでもらえるカンファレンスになると思っています。

SNSの拡散度合い

トピックやトレンドを推し量るもう一つのデータポイントとして、通常の投票をメインとしつつ、SNSでの拡散度合いなども参考にします。 Twitter、Facebook、はてなブックマークなどでどのくらい話題になったか(シェアされたか)という指標を数値化し、事前の盛り上がり具合を採択の際の参考情報にしようと思います。

具体的にはScalaMatsuri公式サイトのセッション紹介ページに設置されている、Twitter、Facebook、はてなブックマークそれぞれに対して、ソーシャルボタン経由でプロポーザルがシェアされた数などを集計する予定です。

投票プログラム

今年も Tech to Value 社制作の投票プログラムを継続して採用します。ログイン後に、セッション一覧画面から投票できるようになりました。

f:id:mocolog:20161125123612p:plain

☆のアイコンをクリックすると投票することができます。 セッション数が多いので、まずは気になるセッションをいくつかブックマークしたいという場合はピン (画鋲) のアイコンを使ってください。

投票方法について

この投票はチケット購入者、スポンサー企業並びに運営スタッフによって行われます。

本ブログでは、主にチケット購入者を対象としてその投票方法について解説いたします。

1.) チケット購入時に送付されたチェックインコードを確認します。 Doorkeeper経由で ScalaMatsuri 2018 から送られてきているメールをご確認ください。

f:id:mocolog:20161125123652p:plain

そちらのチェックインコード(あなたのQRコード下の6桁の番号です。上画像参照)とsign in の際に使用するGoogle or Twitter or Githubのアカウントをユニークなキーとして、後日投票をverifyしますので、お間違えのないようお願いします。

投票に参加されたい方は下記からチケットをご購入いただけます。

https://scalaconfjp.doorkeeper.jp/events/66684

2.) 応募セッション一覧ページの右上にある'Sign-in'ボタンを押してGoogle or Twitter or GithubのアカウントでSign inしてください。 (Authorize applicationボタンが出てきますので、押してください。)

Sign in時にDoorkeeperのチェックインコードを入力してください。

これで準備完了です。 あなたが聞きたいセッションを選んください。 ピン止めアイコンをクリックするとブックマークができ、☆アイコンをクリックすると投票することができます。

投票できるセッションの数はお一人さま10票です。 持ち票の残数は応募セッション一覧ページの一番上に表示されています。

すでに投票したセッション、ピン止めでブックマークしたセッションだけを表示させることもできます。

f:id:mocolog:20161125123732p:plain

この投票は12月25日23時59分JSTをもちまして、終了いたします。 投票完了時刻を過ぎたものは無効となりますので、余裕を持ってご参加ください。

3.) 投票結果の発表をワクワクしながらお待ちください。

投票関連のFAQ

Q.投票結果はどこで発表されるの?

A.ScalaMatsuri Webサイト上にて告知いたします。

TwitterFacebookページ上でも告知しますので、これを機に是非フォロー|いいね お願いします。

Q.万が一落選した場合は、他に話すチャンスはないの?

A.ScalaMatsuri 2018では、3日目の3/18にアンカンファレンスを開催するのに伴いまして、この当日にトークを募集いたします。 アンカンファレンスについては、以下の記事をご覧ください。

番外編 Scala World 2015レポート その2 アンカンファレンス編 - ScalaMatsuri運営ブログ

こちらでは2日目カンファレンスパートより、多くセッション枠をご用意できる見込みとなっています。 残念ながら今回の投票で落選された方は、ぜひアンカンファレンスにてお話しください。

では、参加者の皆さんは奮ってご投票ください。

「AkkaにPull Requestをあげようハッカソン」を開催しました

12/2日土曜日にScalaMatsuri主催で「AkkaにPull Requestをあげようハッカソン」を開催しました。

jsa.connpass.com

ご参加いただいた皆様、講師役として来てくださったKonrad Malawskiさん、誠にありがとうございました!

f:id:richard-imaoka:20171204004946j:plain

4時間に渡った長丁場のハッカソンを終えて、結果は参加者数3人中2人の方にPull Requestをあげていただくことができ、もう一人の方もあと少しでPull Requestをあげていただけるであろう段階までいきました。参加者の皆様、Konradさんのお陰で大成功のうちにイベントを終えることができたと言えると思います。

さて今回のイベントですが、ScalaMatsuri Training Day(2018年3月16日 金曜日)にて同様のハッカソンイベントを行うためのテスト開催という位置づけでした。 そのため、今回得たフィードバックをもとに、ScalaMatsuri期間中はさらにパワーアップした形で、みなさまのOSSコントリビューションを後押しするハッカソンにしてまいります。

それでは今回のハッカソンの様子を写真とともに紹介していきたいと思います。 会場提供はScalaMatsuri将軍スポンサーでもあるセプテーニ・オリジナル様

f:id:richard-imaoka:20171203135857j:plain

同社からkawachiさんaoiroaoinoさんのお二人にもサポート役として参加していただきました。そしてセプテーニ・オリジナル様ではScalaエンジニアを募集中ですので興味のある方はぜひお二人に話してみてください!

ハッカソンが始まって、真剣にイシューに取り組む皆さんの様子です!

f:id:richard-imaoka:20171204082952j:plain

途中、一時間半ほどたったところで軽食が提供されました。

f:id:richard-imaoka:20171204082509j:plain

下の写真はkencharosさん、かなりトリッキーなAkka HTTPのURLパーシングのイシューに取り組んでいらっしゃいました。

f:id:richard-imaoka:20171204005642j:plain

そしてついに…開始約三時間半後最初のプルリクエストをあげたKoji Matsumiyaさん、いい笑顔です!

こちらは2つめのpull requestをあげたtakashima0411さんです。

あらためて、4時間でPull Requestをあげることができたのはかなりハイレベルな結果だと思います。 私が最初にAkkaにコントリビュートした時はPull Requestを上げるまで1ヶ月近く掛かったと思います。ドキュメントを修正する単純なイシューでしたが、それでも時間がかかりました。Konradさんも最初のPull Requestは3週間ほどかかったという話をされていました。Lightbend社(当時はTypesafe社)に所属する前に最初のAkkaコントリビュートを行ったそうです。 反対に言うと、一人で行っていたらそれくらい時間のかかる作業を、一日のうちに終えることができる非常に利用価値の高い機会になったと思います。

テスト開催であった今回は対象プロジェクトがAkkaのみ、参加者数3人という小規模なイベントでしたが、次回は複数のOSSプロジェクトを対象により参加者数も増やして開催するつもりです。よりたくさんの方にOSSコントリビュートしていただける機会にしていきます。それではみなさま、OSSハッカソンも行われるScalaMatsuriにてお会い出来ることを楽しみにしております!

ScalaMatsuriスタッフのリチャード伊真岡でした。

追記: Lightbend様からもご支援のツイート頂きました!

ScalaMatsuriを支えるお奉行様たち

ScalaMatsuri座長の麻植(@OE_uia)です。

ScalaMatsuri 2018開催まで4ヶ月を切りまして、段々と準備が本格化してきました。 既にWebサイトの方で公開しておりますが、沢山のセッション及びスポンサーのご応募をいただいています。本当にありがとうございます!

ScalaMatsuri 2018 セッションの募集 - ScalaMatsuri 2018

『あ、そういえば、まだ申し込んでない!』という、そこのあなた。

ご安心ください。まだまだどちらも絶賛、大、募集中です!!!

ただしセッションのご応募の締め切りは12/16 23:59JSTまでとなっております。

興味があるけどセッション案がいまいち固まらない方は、公開されているセッション案から、『自分なら、こういう話をできそうだな』『こんな話は、意外と応募がないみたいだから出してみよう』みたいなヒントが得られるかもしれません。 ぜひどうぞ。

応募セッション一覧 - ScalaMatsuri 2018

お奉行様のご紹介

さて、今回はちょっと特殊なスポンサー様のご紹介です。

みなさん、奉行スポンサーという枠がLanding pageにあることにお気づきでしょうか? 奉行スポンサーとは、ScalaMatsuriの運営にサービスをご提供いただく形でご協賛いただいた会社様のことです。 基本的には、ご協力をお願いしたい場合にScalaMatsuri準備委員会の方からお声がけしていまして、承諾いただけたときにそのご返礼のお気持ちとしてご用意しているスポンサー枠です。

今回の記事では、どのように運営のサポートをいただいているかご紹介させていただければと思います。

WiFi奉行

https://adtech.cyberagent.io/techblog/

将軍家でもある株式会社サイバーエージェント AdTech Studio様より、2016年度から引き続きScalaMatsuri当日のWiFi設備とそのサポートをご提供いただきます。

お陰様でハンズオンセッションなど、参加者が接続できるネットワーク環境が必須となるセッションも運営することができています。当日どうぞよろしくお願いいたします!

浮世絵奉行

https://cacoo.com/

大名家でもある株式会社ヌーラボ様より、今年度からビジュアルコラボレーションツール『Cacoo』をご提供いただいています。

現時点でも後述のkintone用のER図の作成などで利用していますが、今後ScalaMatsuri運営関連のドキュメンテーションで活用させていただく予定です!

筋斗雲奉行

https://kintone.cybozu.com/jp/

今年度より、株式会社サイボウズ様の業務アプリ構築クラウドサービス『kintone』及び、共有メールサービス『メールワイズ』をGoogle Formと連携させることにより、スポンサー業務管理システムを構築しています。

昨年度まではGoogle Formに紐付いた、内製の巨大なGoogle Spreadsheetをメンテしながら使用していましたが、安定性やメンテナンス性の面で難がありました。 kintoneへ移行後は、問題も解消されスポンサー事務担当者からも大変好評です。

瓦版奉行

http://hatenacorp.jp/

2016年度より、株式会社はてな様の『はてなブログ』をご提供していただいています。

本ブログや英語版ブログ で活用している他、 今年度のセッション募集要項に記述している「SNS拡散度合い」の指標のひとつとして『はてなブックマーク』のブックマーク数を採用しています。

改めまして、奉行スポンサーの皆さま、ありがとうございます。 引き続きよろしくお願いします!