ScalaMatsuri運営ブログ

アジア最大級のScalaカンファレンス「ScalaMatsuri」の運営ブログです。このブログは株式会社はてな様のご協力でお送りしています。

ScalaMatsuri 2019に「当日スタッフ」として参加してみませんか?

みなさんこんにちは。@omiendです。

ScalaMatsuri 2019(2019年6月26日〜29日)では現在、当日スタッフを募集しています。

みなさんのご参加をお待ちしております!

ScalaMatsuri 2019 http://2019.scalamatsuri.org/

2019年6月27日〜29日 東京国際交流館 プラザ平成

当日スタッフ応募URL http://2019.scalamatsuri.org/ja/extra-staff/

TL;DR

  • ScalaMatsuri 2019に「当日スタッフ」として参加してみませんか?
  • 昨年と同じ様に、事前説明会を予定しています!
  • 3日間フル参加でなくても構いません!
  • 当日スタッフの応募はコチラから!

こんな人にオススメ

  • Scalaコミュニティーの活性化に貢献したい!
  • 単純にScalaMatsuriを応援したい!
  • ScalaMatsuriには何度か行ったことあるけど、2019ではスタッフとして参加してみたい!
  • ScalaMatsuriスタッフ用のユニフォームが欲しい
  • 今度Scalaのプロジェクトに携わることになったのだけど、コミュニティーの雰囲気はどんな感じ?

当日スタッフとしての動き方

まず、応募頂いた後にSlackへアサインします。

次に、事前説明会(開催日は2018年12月29日時点では調整中です)にご参加いただき、当日の詳しいタスクについてご説明します。

事前説明会は数回に分けて行われる予定ですので、ご都合の良い日程でご参加ください!

当日はコアスタッフ・当日スタッフ関係なく、シフトを組んで行動することになります。

自分の担当時間になったら持ち場で作業をします。

作業といってもそれほど難しいことは無く、例えば翻訳レシーバーの貸出・返却受け取り対応や、配膳などどれも簡単な作業です。

また、見たいセッションがあればシフト時間を(極力)調整できると思いますので、それだけでも楽しいですよね!

スタッフとして参加すると手に入るもの

スタッフとして参加することの醍醐味としては、やはりいろいろなモノが手に入ることだと思います!

例えば・・・

空いた時間にセッションを観ることが出来ます!

作業はシフトを組みますので、空いた時間は自由に過ごして頂いて構いません!

セッションを見てもいいし、シフト外だけどお手伝いしていただいてもいいし、マッタリと休憩してもらっても結構です!

著名なメンテナの方と交流できるかも

ScalaMatsuri開催期間中は、国内外問わず著名なメンテナの方と交流できる機会があるかもしれません!

もちろん、ノベルティーも差し上げます!

実は昨年(ScalaMatsuri 2018)で、トートバッグのデザインをさせていただきました。

さらに、スタッフ専用のユニフォームをご用意します!

Scala好きにとっては誇らしい一品ですね!

ScalaMatsuriに参加したという結果

最後はやはりこれに尽きるでしょう!

自分がScalaコミュニティーに貢献したという経験がなによりです!

最後に

少し私見が入っていましたが、当日スタッフとして参加した場合の雰囲気をなんとなくでも掴んでいただけたら幸いです!

私自身、Scalaと、Scalaを取り巻くコニュニティーを盛り上げたいと考えています。

そして、実は私も当日スタッフがきっかけでScalaMatsuriの運営に携わる様になりました。

「興味があるけど、知らない人だらけだろうし、ちょっと不安」と思っている方、思い切って参加してみては如何でしょうか!?

大きな勇気はいりません。ただ貢献したいというモチベーションで十分です!

一緒にScalaコミュニティーを盛り上げましょう!

新年のご挨拶と、プレScalaMatsuriイベント「スピーカーになってみよう」開催のお知らせ

あけましておめでとうございます。 座長の麻植(@OE_uia)です。

今年の抱負の代わりに、ScalaMatsuriのタイムテーブルをより魅力的にするための、新しい試みをご紹介します。

TL;DR / まとめ

  • スピーカーに興味がある人向けに、プロポーザルを書き始めるまでの手助けをする事前イベントを1/10に開催します。
  • CFP(一般セッションの公募)の選考において、従来の投票枠に加え、選考委員枠を新たに設けます。

カンファレンスの魅力をつくるタイムテーブル

タイムテーブルは、カンファレンスの魅力を形作る重要な要素です。

魅力のあるタイムテーブルを作るためには、ScalaMatsuriで話したい人を増やすことと、参加者が最も楽しめそうなタイムテーブルを作る選考方法が重要です。 ScalaMatsuriはこの2つについて継続して取り組んでおり、今年度はそれぞれについて新たな試みをおこないます。

ScalaMatsuriで話したい人を増やすための、プレScalaMatsuriイベント

そもそもカンファレンスで話したいと思っている人がいなければ、カンファレンスは成り立ちません。 話したいと思ってくれる人がたくさんいるほど、多様なセッションが生まれ、より魅力的なタイムテーブルを作ることができます。

ScalaMatsuriでは、遠方からのスピーカーに対し旅費助成金を設けています*1。その甲斐もあり、今では日本以外からのセッション応募数が、日本国内からの応募数を上回るまでになりました*2

その一方で、日本で開催している国際カンファレンスですので、日本のスピーカーも長期的に増やしていきたいと思っています。 そこで、スピーカー経験があまりない人たち向けに、プロポーザルを書き始めるまでの手助けをするプレScalaMatsuriイベントを、試験的に1/10に開催することにしました。

スピーカーには興味があるけれども、なんとなくハードルが高そうに思っている方に、そんなことないんだよ、というためのイベントです。

スピーカーになるまでの流れや、必要な準備について経験談をもとにお話したり、アンカンファレンスの投票形式を基にしたワークショップを通じて、スピーカーになるまでの具体的なイメージを掴んでもらい、プロポーザルを書き始めてもらうことをゴールに据えています。

もしスピーカーに興味を持っている方が近くにいたら、このイベントのことを紹介してもらえると嬉しいです。

jsa.connpass.com

多様なタイムテーブルを作るための、選考委員枠

たくさんの応募をいただいた中から、参加者が最も楽しめそうなタイムテーブルを作るにはどうしたらよいでしょうか。

唯一の正解はというものはありませんが、ScalaMatsuriではチケット購入者による投票やSNSの拡散度合いを参考にすることで、参加者の関心の高い技術領域のトレンドをふまえてタイムテーブルを作ってきました*3

今年は投票枠に加え、Scalaやその関連技術に造詣の深い選考委員により採用を決める、選考委員枠を新たに設けます。

これにより、日本のScalaコミュニティ*4ではまだ知名度が高くない関連技術領域やスピーカーなど、投票では拾いにくい視点を補います。

あわせまして選考委員の一般募集も開始します。詳しくはこちらの記事をどうぞ。

blog.scalamatsuri.org

最後に

魅力あるタイムテーブルづくりを目指すScalaMatsuriでは、様々なセッションを絶賛募集中です。Scalaに関することでも、そうでなくても大歓迎です。皆さんのご応募お待ちしています。

2019.scalamatsuri.org

これからもScalaMatsuriを魅力あるカンファレンスにしていきます。本年もどうぞよろしくお願いします。

*1:詳しくはこちら: ローカルカンファレンスを無理なく国際化する方法 - ScalaMatsuri 2016を振り返って - OE_uia Tech Blog

*2:昨年度のセッション応募は、日本語56通、英語86通でした

*3:詳しくはこちら: 投票開始のお知らせ - ScalaMatsuri運営ブログ

*4:もちろん日本以外の参加者からの投票もありますが、参加者のマジョリティは日本在住のため、日本での知名度の影響は大きいと感じています。

ScalaMatsuri 2019 では、セッションの選考委員枠を導入します

あけましておめでとうございます。 ScalaMatsuriのスタッフをしておりますshowmantです。ScalaMatsuriでは主にプログラムを担当しております。本年もよろしくお願いいたします。

さて、タイトルにもある通りScalaMatsuri 2019のセッション推薦方法において、従来の「一般投票とSNS拡散度合いにより決まる投票枠」に加えて「選考委員により推薦される選考委員枠」を設けることになりましたためお知らせいたします。

TL;DR / まとめ

  • ScalaMatsuri 2019において「選考委員により推薦される選考委員枠」 を設けます。
  • 選考委員の一般募集を開始します。
  • 応募フォームはこちら

このような結論に至った背景

以前 @eed3si9n_ja さんが投稿したブログの 「世論調査という位置付け」セクションでも紹介がありましたが、投票やSNS拡散度合いによる結果は、一部が突出した投票数を獲得していることがわかります。 参加者が聞きたいと思うセッションは一部に集約されており、あとはトレンドを把握するためのデータとして活用するのが良いと引き続き考えています。

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それぞれ投票数(左)と、SNS拡散度合い(右)の分布図

また、Scalaコミュニティではまだ知名度がないが関連のある技術領域や、知名度はあるけれども理解されにくい技術領域といったものは、票を集めにくい傾向があるでしょう。

それらをふまえ、今までのトレンドを基にプログラムチームの主観で選ぶ方法を拡大し、投票やSNS拡散度合いのデータから独立した選考方法も設けることで、投票を集めにくくても新規性がある隠れた魅力的なセッションも採用していきたい、というのが今回の試みにつながりました。

選考委員になられた方にご協力いただきたいこと

応募のあったセッション候補をもとに、Slackおよび数回の会議にて選考していきます。遠隔地からのビデオ会議での参加も大歓迎です! なお一般募集のほか、ScalaMatsuriのスタッフや、スタッフによる推薦者も選考委員として参加する場合があります。

応募条件

選考に協力したいという方でしたら、どなたでもどしどしご応募ください。Scalaに限らず、詳しい技術領域をお持ちの方は特に歓迎いたします。ただし、今回は日本語でコミュニケーションを取れる方優先とさせてください。 応募が多数あった場合、スタッフによる審査のもと選考委員を決定させていだきます。当選、落選に関わらず、ご連絡差し上げます。

1/21追記: スピーカーと選考委員の兼任も可能ですので、CFPに応募済みの方でも選考委員にご応募いただけます。スピーカーと兼任される場合でも、下記特典は重複しませんのでご了承ください。

予めご了承ください。

選考委員の特典

選考委員としてご協力いただける方には、以下のものを特典として差し上げます。

  • カンファレンスおよびアンカンファレンスの参加チケット(懇親会込み)
  • スピーカーTシャツ
  • 一般参加者に配布するノベルティグッズ・Tシャツ

応募方法

こちらのScalaMatsuri 2019 選考委員募集フォームよりご応募ください。

1/25(金) 23:59 JSTが〆切です。

お問い合わせ

なにか、ご不明な点がございましたら、下記までお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォーム

たくさんのご応募お待ちしております!

「ScalaMatsuri 2019」開催決定とセッション募集開始のお知らせ

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こんにちは。 @omiend です。ScalaMatsuriでは主に、PR領域の担当させていただいております。

さて、「ScalaMatsuri 2019」の開催決定と、セッション募集開始のお知らせです!

まとめ

TL;DR

「ScalaMatsuri 2019」開催決定

セッション募集開始

  • 応募フォーム:https://2019.scalamatsuri.org/ja/cfp/
  • 締切:2019年 2/2(土) 23:59 JST
    • 応募に際して・旅費助成金・行動規範についてのお願いも上記応募フォームに記載してございますので、併せてご確認ください。

「ScalaMatsuri 2019」開催決定!

今年もこのご案内ができること、とてもうれしく思います!

すでにTwitterやfacebookにてお知らせしておりますが、「ScalaMatsuri 2019」の開催が決定しました!

今回は「2019年6/27(木) - 6/29(土)」の平日を含む3日間で、場所は例年通りお台場にあります「東京国際交流館」を予定しております。

日程につきましては6月開催の海外カンファレンスと重ならないよう確認中となっており、場合によっては若干の日程移動の可能性もございます。ご了承ください。

なぜ6月の平日を含む開催日程なのか?

毎年2〜4月の開催でしたが、なにかと忙しい時期ですので、業務都合で参加出来ない人もいるのではないかという考えです。

また、平日を含む開催日程としましたのは、土日にご参加いただき翌日お仕事へ・・・という流れですと、正直ツライ方もいるのではないか?ということ。

さらに、最近「ScalaMatsuriは業務で参加している」というお声を頂くようになりまして、平日を含む開催日程とさせていただいております。

やや実験的ではあるのものの、みなさんが参加しやすく、ゆとりを持って集中できる素敵な祭にしていきたいと考えております。

セッションの募集も開始!

開催決定のお知らせと併せて、セッションの募集も開始します!

是非、日本最大級のカンファレンス「Scala Matsuri 2019」にて、あなたのアツイお話をお聞かせください!

Scalaに限らず、「こういうことをやっている」「プロジェクトで◯◯が困っていたけど、こういう解決方法があったよ」といったお話も歓迎です!

みなさんのご応募、お待ちしております!

セッション応募はこちら - https://2019.scalamatsuri.org/ja/cfp/

締切:2019年 2/2(土) 23:59 JST

応募に際して・旅費助成金・行動規範についてのお願いも上記応募フォームに記載してございますので、併せてご確認ください。

さいごに

前回、「Scala Conference in Japan 2013」から数えると5回目となる「ScalaMatsuri 2018」でしたが、スピーカーさま、スポンサー企業さま、そして何よりご参加頂いたみなさまからの多大なるサポートを受け、大盛況のうちに終わることができました!

「ScalaMatsuri 2019」では、より一層みなさまに楽しんでいただけるようなカンファレンスにするべく、スタッフ一同準備を進めております!

どうぞお楽しみに!

ScalaMatsuri スタッフ @omiend

OSSハッカソンをスピンオフして2018年5月27日(日曜)に開催します!

お知らせ

TL;DR

  • ScalaMatsuriからOSSハッカソンがスピンオフ!第一回を2018年5月27日(日曜)に開催!
  • ハッカソンに参加できない方もSlackに参加してください
  • メンテナまたはチュータの応募も大歓迎です!

持ち物: ハッカソンなので必ずノートPCを持ってきてください。電源、WiFiは会場にあります。 昼食・夕食は提供されません。

OSSハッカソンについて

OSSハッカソンとは、みんなで集まって各々好きなOSSに対してコントリビュートする(GitHub上のプロジェクトであればプルリクエストを送る)ことを目指すハッカソンです。

参考までに、過去にScalaMatsuriではScalaMatsuri 2018 OSS Hackathonと題するイベントを3月16日金曜日に開催いたしました。当日は5人のOSSメンテナの方々からのヘルプのもと、約25名の一般参加の方々が計12ものプルリクエストを提出されました!

OSS活動を年一回ではなく継続的に盛り上げていきたいという思いから、 ScalaMatsuriスタッフの有志が発起人となり、新たな「OSSハッカソン」コミュニティを作りました。そして、新コミュニティのもとでの第一回OSSハッカソンを2018年5月27日(日曜)に開催します!

osshackathon.connpass.com

Scalaに限らず、どんなOSSプロジェクトを希望する方でもご参加いただけます。 チュータやOSSメンテナが参加しないプロジェクトを希望する方でも、ハッカソンに参加していただくことはできます。その場合はヘルプの提供は難しいですが、質問に依っては他の参加者の中に分かる人がいるかもしれません。事前に下記のSlackに登録して、どの程度ハッカソンでヘルプが得られそうか確かめてみるのも一つの方法です。

過去のOSSハッカソン参加者の声の中で、「最初のプルリクエストのハードルが高い、近くにコントリビュータがいないと何をしていいかわからない」という声がありました。OSSハッカソンではそういった人々のOSSコントリビューションのハードルを下げ、また継続的にOSSコントリビュートする支えになるコミュニティを作っていきたいと思います。

OSSメンテナの参加について

今回ScalikeJDBC/SkinnyFrameworkメンテナの瀬良 和弘さんが、リモート参加してくださることになりました。

ScalikeJDBC, SkinnyFrameworkのコントリビュータになりたい方、今回のハッカソンは絶好のチャンスです!! ちなみに、ScalaMatsuriでのOSSハッカソンでは、およそ25人の参加者が対象OSSのメンテナごとに5つのグループに分かれたのですが、唯一瀬良さんのグループだけ全員がプルリクエストを上げることが出来ました。

さて、その他OSSプロジェクトのメンテナの方も参加は大歓迎ですのでぜひとも応募してください! またOSSメンテナでなくとも、得意なOSSプロジェクトがあれば是非チュータ枠として他の参加者の方をヘルプしていただけると、とても有り難いです!いずれの場合もConnpassからご応募いただけます

OSSメンテナ・チュータの方は、当日他の参加者から質問がない間は好きな作業をしていただいて勿論構いません。

Slackの設置

今回OSSハッカソンのためのSlackを設置しました。こちらのリンクから登録してください。こちらは当日リモート参加の方々とやり取りするためにも使いますが、当日以外もどんどん活用していきたいと考えています。5月27のハッカソンに参加できる方も参加できない方も、OSSコントリビューションに興味がある方ならどなたでも、いつでもSlackへの参加を歓迎します。

例えば、時間に余裕のある方は事前にSlackでハッカソン当日に取り組みやすいイシューを相談しても良いでしょう。あるいはイシューを解決するための技術的な質問、OSSコントリビューションを継続するコツ、その他相談でも雑談でも、ぜひSlackとコミュニティを活用して質問してください。ハッカソン当日か開催前後かを問わず活発な議論をしていただけるとうれしいです。

ハッカソン当日の流れ

自己紹介・アイスブレーク

せっかく他のエンジニアの方々と知り合う良い機会だと思いますので、簡単な自己紹介をしていただければとおもいます。 また、皆様のConnpassでの登録名・画像をもとに名札を作る予定です。私と同じように名前を覚えるのが苦手で「この人さっき名前教えてもらったけど誰だっけ?」問題を避けるには最適だと思います。 名札を希望されない方はConnpass登録時のアンケートに名札に関する質問がありますので、不要とお伝え下さい。

ハッカソン開始

自己紹介が終わったら、みんなでわいわいしながら希望のOSSに対するコントリビュートを目指しましょう! メンテナやチュータがいるプロジェクトの場合は彼ら/彼女らの助けを得ながら、またそうでない場合も他の参加者がヘルプできる可能性もあるかもしれませんので、遠慮せずに質問をしてみてください。メンテナやチュータの皆様は他の方のヘルプをしてくださると助かります。

それから、必ずしも当日中にプルリクエストを出す必要はありません。後日プルリクエストを出すためのきっかけを掴んでいただければ幸いです。

それでは、ハッカソンとコミュニティが皆様のOSSコントリビュートの後押しになるよう、私達も皆様と一緒に頑張ってまいります!

ScalaMatsuri スタッフ & OSS ハッカソン 管理人

リチャード 伊真岡

ScalaMatsuri 2018トレーニングDAYにおけるScalaハンズオンについての調査報告

ScalaMatsuri座長の麻植です。お騒がせしていてすみません。

きょんさんのブログ記事に端を発しまして、Twitter TL上で ScalaMatsuri 2018トレーニングDAYにおけるScalaハンズオンについて2つの疑義が持ち上がりました。 それを受けて、ScalaMatsuriではどのように問題を捉えているか、及び今の改善について、調査と議論をした結果をご報告します。

まとめ

  • 第三者の証言から、ハラスメントには該当しないと判断しました。
  • ハンズオンの進め方については、参加者のフォローと告知について大きく改善の余地がありました。

詳細は以下のとおりです。

1. 初心者に対するハラスメントの有無について

ブログ中で言及されている以下の文言です。

「それでは進捗確認をしましょうか。〜〜まで進んだひとっていますか?おもったより少ないですね。あれーどこが難しいんですかね。〜〜かなー?〜〜って初心者わかってくれないんだよなー。」

こちらの文言は、言い方によっては初心者に対するハラスメントの恐れがある、という指摘がありました。 そこで調査として、当日参加されていたスタッフ外の第三者の証言を複数集めました。

結果として「初心者がわかってくれないこと」に対する何らかの発言はあったとは思われるものの、 明らかに見下している、ハラスメントといえるような口調で言っていたという証言は他にはなく、むしろそのニュアンスを否定する証言が有りました。 結果として、ScalaMatsuri準備委員会としては「ハラスメントとまでは認定しないが、初心者向けのイベントである以上特に配慮が必要である話題であり、その意味において配慮に欠けた発言であった」と判断いたしました。

この点、件のハンズオンのスピーカーに、今後同じような機会があれば特に気をつけてくださるようお伝えしました。 またScalaMatsuri準備委員会としても、イベントの趣旨の上で特に配慮すべき点の意識合わせを、今後スピーカーと行うようにしたいと考えています。

2. ハンズオンの進め方について

調査の結果、件のブログに記載されている通り、以下の問題が発生していたことを確認しました。

  • ハンズオンの実施形式(scala_textを使用する、ドワンゴ社の説明が入る)が分からず、参加者を困惑させることになってしまった。
  • 参加者のフォロー体制に欠けている状態で実施してしまい、結果参加者を放置することになってしまった。

この問題が発生した直接の理由は、以下の通りです。

  • 発表概要がWebサイトに掲載されておらず、実施形式が一切周知されていなかった
  • チューターが不在であった

では何故こうなったのかについてScalaMatsuri準備委員会内で調査と議論を重ねました。

結論として、最も大きな原因は「ドワンゴ社のScala研修を切り出す形でScalaハンズオンしていただける人はいないか」という打診をする際に、実施形式のすり合わせができていなかったことだと考えています。 もっといえば、ハンズオンとScala研修は似ているようで実施形式が全く異なるものである、ゆえにすり合わせを綿密に行わなければならない、という認識がなかったことこそが痛恨の失敗でした。

具体的には、以下のような状況と認識でした。

  • 開催1月ほど前のチケット売れ行きを基に参加人数予測をして講演者一人で賄えるという判断になりましたが、 結果としては参加人数予測を大きく見誤り、最終的にはドワンゴ社が実際に行っているScala研修の倍近い参加者でした。
  • 前述の通り見誤ったことも有り、チューターがいませんでした。本来のScala研修であれば、数人のチューターを置いていました。
  • 本来のScala研修で行っていた、理解度チェックのための参加者レポート提出を実施できない前提で、難易度設定をする必要がありましたが出来ていませんでした。
  • 開催直前まで実施形態が固まらず概要を作成できる状態になっていませんでしたが、実施形態の事前周知が重要であるという認識がありませんでした。

その一方で、研修と違い、ハンズオン参加者は「お金と時間を使って自由参加している」ため、事前案内や期待値のすり合わせがより重要であったように考えております。

今後の反省としては、まず第一に今回の対象となる参加者・時間を基にScala入門に適していると思われるハンズオンを考えるべきでした。 今回トレーニングDAYの初めての開催ということもあり、実績のあるドワンゴ社のScala研修を基に実施する方向で、安易に最初から調整に入ってしまったことが問題でした。

研修を基にする場合には特に、その差について十分理解し、すり合わせるべきと思います。もっといえば、その研修を実施している人にハンズオン形式で実施してみていただく、など、言語化できていない差分をチェックするためのプロセスが事前準備には必要だと感じています。 そもそも作られた目的が違うものを、機能が似ているからと言って安易に流用することで失敗してしまった、という技術選択のアンチパターンにも通ずる状態に陥ってしまった反省があります。

第二の反省は、ハンズオンの内容と対象者を早い段階で告知するべきでした。前述の失敗は、この2つ目の失敗と相まってより深刻度が高くなってしまいました。

もし次回があるとするならば、必ずチューター数名を確保し、受講者へのフォロー体制を拡充した上で、実施形式等の事前告知をするようにいたします。

今回はScalaMatsuri 2018の初めてのトレーニングDAYとして考えても、手痛い失敗となってしまいました。 関係者の皆様、及びご参加され不快な思いをされた皆様、申し訳ありません。次回以降、改善してまいります。また、フィードバックや調査へのご協力をくださった皆様、ありがとうございます。

この件について更なるご意見、ご感想のある方は、ぜひ info[at]scalamatsuri.org までお願いします。ご返信はできないかもしれませんが、一つ一つ確認いたします。

ScalaMatsuri 2018 OSS ハッカソンの参加者募集中、OSSコントリビュータになろう!

表題の通りハッカソンの参加者を募集しています。ぜひご応募ください!

持ち物: ハッカソンなので必ずノートPCを持ってきてください。電源は会場にあります。 WiFiは、WiFi奉行スポンサーであるサイバーエージェントad tech studio様提供のもと会場で用意しております。

jsa.connpass.com

ScalaMatsuri2018では3月16日金曜日にScalaMatsuri 2018と同会場にてOSSハッカソンを同時開催します。 あなたが有名OSSのコントリビュータとなる絶好のチャンスです!このハッカソンでは複数の有名OSSプロジェクトのメンテナを会場にお招きし、最大30名の一般参加者の方にOSSメンテナのサポートのもとコントリビュート(Pull Requestを揚げてマージ)を目指してもらいます。

  • 参加希望は第三希望まで入力していただきますが、当日参加するプロジェクトはひとつです
  • ScalaMatsuri準備委員会で各プロジェクトごとの参加人数調整の後、参加していただける方には指定のプロジェクト名とともにメールで連絡を致します
  • 各プロジェクトの応募人数が多い場合には、人数調整の結果参加いただけないこともありますのでご了承ください

docs.google.com

ハッカソンの様子がどのようなものか知りたい、という方は前回開催の様子をこちらからご覧ください。

blog.scalamatsuri.org

私達ScalaMatsuriスタッフは日本国内からもっとたくさんのScala OSSコントリビュータが生まれてほしいという願っています。そのきっかけを作れないかと考えてきたところ、海外で行われている類似のイベントにヒントを得て、今回のハッカソンを開催することになりました。

さて今回のOSSハッカソン、総勢5名の非常に豪華なOSSメンテナ陣が参加をしてくれることになりました。それでは簡単ですが以下にメンテナの方々の紹介を載せていますので、御覧ください。

Daniela Sfregola - twitter4s

github.com

PayTouchでのTech Leadであり、Manning社でGet Programmiong with Scalaという本を執筆中です。OSS活動としてはtwitter4sライブラリの作成者であり、(コレは私が個人的にとても強い興味を持った領域なのですが)ランダムなデータを使ったScalaCheckでのテストを行うライブラリの作成も行っています。圏論への造詣も深く、Scala Days、Scala By the bayを始めとした各種カンファレンスで圏論入門者向けのトーク、あるいは上記で述べたScalaCheck用ライブラリに関するトークを始め数多くの登壇経験があります。今回のハッカソンでは

のメンテナとしてお招きしています。みなさん、twitter大好きですよね!Scalaからtwitterを便利に使えるようにコントリビュートしましょう。 random-data-generatorも皆さんのテストを楽しくしてくれる最高にイケてるライブラリですよ!

Martin Thompson - aeron, agrona, simple-binary-encoding

github.com

Java界の大物がハッカソンに参加してくれることになりました、ハイパフォーマンスなJavaコードの大家です。MartinさんはLMAX Disrupterの作成者であり、Mechanical Sympathyというコンピュータのハード面を意識したプログラミング手法を扱った技術ブログの執筆者であり、またaeronの作成者であり、正直経歴がすごすぎてあげていったらキリがありません。より詳しい経歴はReal Logic - Aboutから御覧ください。

今回は以下の3つのプロジェクトのメンテナとして参加していただきます。Martinさんから直接指導を受けられる機会なんてホントにないですよ!!

Konrad Malawski - akka, akka-http, alpakka

github.com

前回ハッカソンも手伝ってくださったKonradさんです!

Lightbend社のシニアエンジニアであり、akkaakka-httpのメンテナでもあります。akkaに関しては2013年以降はずっとコミット数ランキング二位(一位は現akkaテックリードのPatrick Nordwallさん)でまさにakkaを代表する、akkaを知り尽くしたといえる超凄腕エンジニアです。Reactive Streamsをリードする一人としても活動しています(reactive-stream-jvmでも一位とほぼ同数コミットランキング二位です)。カンファレンス登壇に関しては、海外の多数の有名カンファレンスでの登壇とともにScalaMatsuriでの発表経験も豊富にあるので、彼のトークをご覧になった方も多いのではないでしょうか。今回は

の三つのプロジェクトのメンテナとして参加してくださいます。

Eugene Yokota - sbt, sbt-plugin, zinc

github.com

Lightbend社でtooling teamのテックリードとして活躍するEugeneさんも参加してくださいます。2014年以降はずっとsbtのコミット数一位のメンテナでありまさに世界一のsbtエキスパート。また関数型方面への造詣も深く、Eugeneさんの執筆した 独習 Scalaz — 独習 Scalaz猫番 — 猫番といった一連の記事を参考にScalazやCatsを学んだScalaプログラマも非常に沢山いるはずです。EugeneさんはScalaMatsuriスタッフとしても、またScalaMatsuri登壇者としても精力的に活動されているので、ご存じの方も多いかと思います。今回は

  • sbt
  • zinc
  • および各種SBTプラグイン

のメンテナとして参加してくださいます。いつもお世話になっているSBTにコントリビュートして、よりSBTを使いこなせるScala人生を歩みましょう!

瀬良 和弘 - ScalikeJDBC, Skinny Framework

github.com

日本のScala OSSのメンテナの中で最も有名なうちの一人であるスーパースター、瀬良さんもハッカソンに参加されます!SmartNewsのVP of Engineeringであり、ScalikeJDBCとSkinny Frameworkの作者です。OSS活動自体にも造詣が深く、各種カンファレンスで技術的な内容での登壇はもちろん、OSS活動を盛り上げるための方法論のトークをメンテナとしての視点からもコントリビュータの視点からも行っています。今回は

の2つのプロジェクトのメンテナとして参加してくださいます。

ぜひご応募ください!!

いかかでしたでしょうか?メンテナの皆さんの快い協力のおかげで本当に充実したラインナップになりました。

もちろん参加を考えていらっしゃる方の中には、Pull Requestを時間内にあげられるか心配で(または英語に難を感じて)ハッカソン参加をためらってしまう方もいるかもしれません。時間内にPull Requestをあげられなくても心配ありません。現実的には 参加者全員がPull Requestをあげることは各イシューの粒度もあって非常に難しいと思いますし、もちろんハッカソンが終わってからいつでも時間のあるときに作業を継続していただくことが出来ます。前回ハッカソンでも、開催後も作業を継続し数日後にPull Requestをあげてマージされた方がいました。英語に関しては「可能な限りのサポート」とはなりますが、英語をある程度話すことが出来るスタッフを数人配置する予定です。

繰り返しですが、応募はこちらから!

docs.google.com

以上スタッフのリチャード伊真岡でした。