ScalaMatsuri運営ブログ

アジア最大級のScalaカンファレンス「ScalaMatsuri」の運営ブログです。このブログは株式会社はてな様のご協力でお送りしています。

Scala研修テキストが株式会社ドワンゴ様から寄贈されました

まえおき

こんにちは。Japan Scala Association (JSA)の水島(みずしま)です。

今回は、Scala研修テキストが株式会社ドワンゴ様から、一般社団法人Japan Scala Associationに寄贈されたことを報告したいと思います。

Scala研修テキストとは

Scala研修テキストは、私が前職のときに、当時の同僚とともに作り上げた、新卒エンジニア向けのScala研修テキストです。

元々は、ドワンゴ社内でのScala研修を実施するために執筆したものですが、2016年にCC BY-NC-SA 3.0で公開され、主要メンテナである私を中心として改良やメンテナンスを続けてきました。また、当時の同僚の協力によって、PDF版EPUB版も入手できるようになっています。

幸い、Scala研修テキストは、Scalaを学習しようと思っている初学者の方のみならず、Scalaを利用している様々な企業にも実際に研修で利用していただいているようです。

寄贈の経緯

Scala研修テキストはScalaのバージョンアップその他に伴って継続的にメンテナンスを行ってきましたが、メンテナンスの負担は小さくありません。主要メンテナの一人である私の転職が契機となりまして、ドワンゴ社内でメンテナンスし続けるよりも、コミュニティでメンテナンスしやすい形態にした方が、双方にとってメリットがあると合意するに至りました。

今後の方向性

形式的にはJSAに譲渡するという形になっていますが、日本のScalaコミュニティにとって有用となる形で、継続してメンテナンスしていく予定です。また、「Scala研修テキスト」ではなく、Scala初学者がScalaを学ぶ際の助けになる「Scala学習テキスト」を目指してテキストの改良を続けていきます。

ドワンゴ社での新人研修のためのテキスト、という制約はなくなったので、GitHubのリポジトリを通じて、幅広い改善の提案や修正を受け入れていきます。当面は、私を中心としたレビュー体制で行く予定ですが、今後の「Scala学習テキスト」に貢献したいという方がいれば、GitHubのissueで議論をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします(Twitterで連絡をいただいても構いません)。

謝辞

Scala研修テキストを寄贈してくださった株式会社ドワンゴ様、どうもありがとうございます。また、テキストの執筆や改良に関わってくださった方々、大変ありがとうございます。

ScalaMatsuri アンカンファレンスDAYのみチケットが直前割で半額!! その魅力とは?

こんにちは、ScalaMatsuri座長の麻植(おえ)です。

前回に引き続き、6月27日〜29日のScalaMatsuri 2019の開催直前企画です。

今回はScalaMatsuri2019 の3日目、6/29(土) のアンカンファレンスDAYのみチケットを直前割で半額の2500円にしました! そこで、改めてアンカンファレンスDAYの魅力についてご紹介します。

ScalaMatsuri 初参加の方にもオススメのチケットですので、ぜひ遊びに来てくださいね。

申し込みはこちら - ScalaMatsuri 2019 イベントページ

前回の記事

blog.scalamatsuri.org

アンカンファレンスDAYとは?

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まだ間に合う!ScalaMatsuri 2019でもらえるTシャツ3種を公開!

こんにちは、ScalaMatsuri座長の麻植(おえ)です。

前回に引き続き、6月27日〜29日のScalaMatsuri 2019の開催直前企画です。

前回の記事はこちら。

ScalaMatsuri開催間近!! Scala初心者向けセッションを紹介します! - ScalaMatsuri運営ブログ

今回は、ScalaMatsuriで配布するTシャツ3種をご紹介します!サンプル完成したてのホヤホヤです。

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今年のScalaMatsuriは、何とTシャツが3種類!

全てのTシャツについて、まだ入手する手段が残っていますので、あわせてご紹介します。

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ScalaMatsuri開催間近!! Scala初心者向けセッションを紹介します!

こんにちは、ScalaMatsuri座長の麻植(おえ)です。

6月27日から29日のScalaMatsuri 2019の開催が、いよいよ迫ってきました! 来場者の皆さんに、セッションもそれ以外も楽しんでもらうよう、スタッフ一同準備を進めてきました。そんな準備もいよいよ大詰めです。

ScalaMatsuri 2019 Conference & Un-conference day - ScalaMatsuri | Doorkeeper

そこで直前の連続企画として、様々な角度から今年のScalaMatsuriの見所についてブログで取り上げていきたいと思います。

今回は、分野の予備知識を必要としない「初心者 / Beginner向け」セッションの中でも特に、「Scala初心者向け」のセッションについてご紹介していきます。

関数型オブジェクト指向命令型 Scala

スピーカー: Sébastien Doeraene (セバスチャン ·ドゥラン) さん

github.com

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ScalaMatsuri 2019 OSS ハッカソンの参加者募集中!今年もOSSコントリビュータを目指そう!

ScalaMatsuri 2018 にて大好評だったハッカソンイベント、OSSハッカソン が今年も開催されます!

「日本国内からもっとたくさんのScala OSSコントリビュータが生まれてほしい」という願いのもと、昨年第一回を開催したOSSハッカソンですが、コントリビュータやメンテナのご協力のもと、参加いただいた皆様から大変好評でした。 今年も、皆さんのご協力によって、再びOSSハッカソンをお届けできるようになったことを大変うれしく思っています。

現在、下記イベントページにて、参加者募集しておりますので、ぜひご参加ください。

scalaconfjp.doorkeeper.jp

※注意点

  • 持ち物: ハッカソンなので必ずノートPCを持ってきてください。電源は会場にあります(WiFiは株式会社サイバーエージェント様のご協力により、会場で用意しております)
  • 各プロジェクトの希望人数が多い場合には、人数調整の結果参加いただけないこともありますのでご了承ください

概要

ScalaMatsuri2019では、6月27日木曜日に「ScalaMatsuri 2019ワークショップDAY」にてOSSハッカソンを開催します。

このハッカソンの魅力は、メジャーなOSSプロジェクトのメンテナやコントリビュータの方々をお招きして、直接彼らからコントリビュートの方法や、取り組むべきissueのアドバイスなどを受けられることです。最大25名の一般参加者の方に、実際にPull RequestをあげてマージされるまでのOSS活動を実践していただきます。

あなたがOSSのコントリビュータとなる絶好のチャンスです!

昨年度のハッカソンの様子がどのようなものか知りたい、という方は、前回参加された方が書いてくださったブログ(ありがとうございます)が参考になるかもしれません。

tanishiking24.hatenablog.com

テスト開催となった「AkkaにPull Requestをあげようハッカソン」の様子は、こちらをご覧ください。

blog.scalamatsuri.org

対象OSSプロジェクト

今回のハッカソンも、前回同様、総勢6名のOSSメンテナ・コントリビュータ陣が参加されます。彼らと一緒にハックして盛り上がりましょう!

Sébastien Doeraene - Scala, Scala.js

Sébastien Doeraene 氏は、Scala.js の作者として知られているコンパイラハッカーです。

github.com

Piotr Gawryś - Monix, Monix-Kafka

Piotr Gawryś 氏は、ScalaおよびScala.jsに対応した非同期ライブラリである Monix/Monix-Kafka のメンテナです。

github.com

Alexander Konovalov - Scalaz projects

Alexander Konovalov 氏は、Scalaz及び関連プロジェクトのコントリビュータです。

github.com

Flavio Brasil - Quill (getqull.io)

Flavio Brasil 氏は、コンパイル時にSQLやその他の言語向けにクエリーをビルドするライブラリである Quill のメンテナです。

github.com

Lars Hupel - Cats, cats-collections, Spire

Lars Hupel 氏は、Cats および cats-collections, Spire のメンテナです。

github.com

Pierre Ricadat - Scalaz ZIO

Pierre Ricada 氏は、Scalaによる並列並行プログラミングをサポートするライブラリである ZIO (a.k.a. Scalaz ZIO) のメンテナです。

github.com

OSSの主役になろう!

オープンソースソフトウェアは、多くの人たちの貢献を、様々な形で集めることで開発が継続しています。OSSを利用するのも、その参加の一つの形です。今回のイベントでは、そこから一歩進んでコントリビュータになることで、更に深くOSSの世界に足を踏み入れ、素晴らしい冒険を楽しんでもらいたいと思っています。

ScalaMatsuriは、Scalaに関連するOSSプロジェクトを中心に取り上げることで、皆さんのOSSライフがより豊かなものになることをサポートします。

必ずしも時間内にPull Requestをあげる必要はありませんし、完璧な英語でコミュニケーションをとる必要もありません。ScalaMatsuriのために来日したエンジニアの方々と、コードを交えながらコミュニケーションを取って、OSS貢献を体験する貴重なチャンスになることを願ってます。

繰り返しになりますが、こちらのイベントページにて参加者を募集しています。人数に限りがございますので、お早めにどうぞ!

scalaconfjp.doorkeeper.jp

ScalaMatsuri 2019 にて、初心者向けワークショップを開催します

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みなさんこんにちは。@omiendです。

ScalaMatsuri 2019 の開催が、1ヶ月ちょっとまで迫ってまいりました!

スタッフも準備に奔走しております!みなさん、準備はよろしいでしょうか?

さて、今年の ScalaMatsuri 2019 では2つのワークショップを開催することになりました!

  • お絵かきで学ぶScala教室を、初日のワークショップDAYにて開催します!
  • ScalaBridge Tokyo を最終日のアンカンファレンスDAYにて開催します!
  • どちらのワークショップも、参加費は無料です




お絵かきで学ぶScala教室 を、初日のワークショップDAYにて開催します!

今回のワークショップのリハーサル風景
今回のワークショップのリハーサル風景

ScalaMatsuri の大事な目標の一つに、Scala の魅力を知ってもらったり、Scala に入門したい人の手助けをすることで、Scalaコミュニティの裾野を広げていくということがあります。

そこで、ScalaMatsuri 2019 初日のワークショップDAYにて、お絵かきで学ぶScala教室 を開催することになりました。

お絵かきで学ぶScala教室 は予め用意されたカリキュラムに沿って、Scala のコードを書いたり問題を解いたりすることで Scala を学ぶことができる内容となっております。

またチューターを複数人用意して気軽に質問できる雰囲気を作っていきます!

お絵かきで学ぶScala教室

2019年6月27日(木) ワークショップDAY

お絵かきで学ぶScala教室への参加申し込みは、下記 doorkeeper イベントページよりお申込みいただけます。

https://scalaconfjp.doorkeeper.jp/events/91443

お絵かきで学ぶScala教室 のチューターも同時に募集します!

あなたも、ScalaMatsuri主催となるScalaワークショップ、お絵かきで学ぶScala教室チューターになりませんか!?

参加者と同時にチューターも一般募集します!

この機会に奮ってご応募ください!

チューターとしてご協力くださる方へ

ご興味を持っていただきありがとうございます!

チューターのみなさんには、Scala でのプログラミングの経験が豊富で、Creative Scalaを試してきてくれること、

そして参加者に対して行動規範(code of conduct)を尊重した上でフレンドリーに接してくれることを期待しています。

詳しくは お絵かきで学ぶScala教室 のイベントページをご覧ください。

チューターへの応募は、各イベントワークショップ参加申し込みページからお申し込みください。

当日の諸注意などについて説明するため、チューターの事前ミーティングを開催する可能性があります。

是非、ご参加お願いします!




ScalaBridge Tokyo を最終日のアンカンファレンスセッションとして開催します!

今回のワークショップのリハーサル風景
今回のワークショップのリハーサル風景

さらに、今年の新たな試みとして ScalaMatsuri 2019 最終日のアンカンファレンスDAYにて ScalaBridge Tokyo を開催いたします!

ScalaBridge は、プログラマとして under represented (人口比率に対して代表者が少ないグループ) である女性、民族的マイノリティ、LGBT などの人たちへと Scala を広げる活動として海外で開催されてきたワークショッププログラムです。

Scalaコミュニティを幅広い属性の方々に広げていくためにどのような活動が効果的なのか、また皆さんに楽しんで頂けるものになるのかについてスタッフで協議を重ねてきました。

ScalaMatsuri としてもより良い方法を模索中ではありますが、まず実施してみることが大事だと考え、小規模ではありますが ScalaBridge Tokyo を ScalaMatsuri 2019 最終日に行われるアンカンファレンスのセッションとして用意することにしました。

ScalaBridge Tokyo

2019年6月29日(土) アンカンファレンスDAY

ScalaBridge Tokyo への参加申し込みは、下記 doorkeeper イベントページよりお申込みいただけます。

https://scalaconfjp.doorkeeper.jp/events/91205




どちらのワークショップも、参加費は無料です

Scalaに興味がある方に気軽に参加していただきたいという思いから、お絵かきで学ぶScala教室および、ScalaBridge Tokyo は「入場無料」にしました。

是非この機会に Scala を始めてみませんか?

その他

もちもの

  • PC(Windows / Mac など)
  • 電源(約5時間を想定していますので、PCを充電できる電源を持参いただくと良いかと思います)
  • 「Scalaができるようになるぞ!」という心意気

事前準備

事前準備として、Creative Scala のためのクイックスタートを読んでScalaの開発環境のセットアップをお願いします。

Creative Scala のためのクイックスタート

その他

  • 参加にあたり ScalaMatsuri が定める行動規範(code of conduct)、各応募ページの内容をご確認ください。
  • お絵かきで学ぶScala教室 と ScalaBridge Tokyo で利用する教材は同じ内容となります。
  • Scala やその他の関数型言語には慣れ親しんでいないことを想定した内容です。




SalaMatsuri 2019

ScalaMatsuri 2019のタイムテーブルが決まりました!

こんにちは、座長の麻植(@OE_uia)です。

ScalaMatsuri 2019のタイムテーブルが決まりましたので、お知らせします!

宣伝

将軍スポンサーの特典のひとつである、会場内装飾品が2.2m x 1.3m*1の「日除けのれん」に決まりました!全ての将軍スポンサーのロゴが掲載された状態で、会場入り口に設置されます。

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将軍スポンサー特典「日除けのれん」

また、将軍スポンサーおよび全特典つきのスポンサー募集の締め切りが決まりましたのでお知らせです!

将軍スポンサーの募集締め切りはゴールデンウィーク明けの5/7(火) 23:59 JSTまでです。 また大名および大老スポンサーについても、5/7(火) 23:59 JSTまでにお申し込みいただくと、全スポンサー特典がつきます。

将軍スポンサーおよび宴スポンサーは、それぞれ一社のみ枠が空いています。今年度の協賛特典がつくラストチャンスとなりますので、お早めにお申し込みください!

2019.scalamatsuri.org

タイムテーブル

総勢125通ものプロポーザルのご応募をいただきまして、ありがとうございました。

今年も大変な激戦でしたが、投票、SNS拡散度合い、そして選考委員による選考を行なった上で、決まったScalaMatsuri 2019のタイムテーブルがこちらです!

2019.scalamatsuri.org

Scalaらしいコードについて様々な角度から理解を深められるセッションや、ソフトウェア・アーキテクチャやDDDに関するセッション、データ処理や分散システムといった話題、そして国内外のScalaの事例まで、幅広くカバーされているタイムテーブルとなりました。

惜しくも選考から漏れた方は、ぜひ6/29(土)のアンカンファレンスDAYにて、手をあげてくださると嬉しいです。

また、今年度はカンファレンスDAY(6/28)が金曜日開催のため、カンファレンスには参加したいけど平日参加が難しい…という方が少なからずいらっしゃると思います。そこで:

  • アンカンファレンスDAY(6/29)のみチケット (5000円)
  • アンカンファレンスDAYのA会場に、カンファレンス枠のみのトラック

をご用意することにしました。

カンファレンスDAY&アンカンファレンスDAYの入場チケットは、以下のページから購入できます。

scalaconfjp.doorkeeper.jp

ScalaMatsuriが初めてだという方にも、気軽にご参加いただけると嬉しいです。

ワークショップDAYは後日告知

ワークショップDAYでは、ScalaMatsuri運営による初心者向けワークショップ、および昨年度好評だったOSSハッカソンの開催を予定しています。

詳細および参加者の募集方法については後日告知しますので、こちらもぜひお楽しみに。

*1:若干変更される可能性があります