ScalaMatsuri運営ブログ

アジア最大級のScalaカンファレンス「ScalaMatsuri」の運営ブログです。このブログは株式会社はてな様のご協力でお送りしています。

投票開始のお知らせとカテゴリ分け無しの投票について

ScalaMatsuri スタッフの @eed3si9n_ja です。翻訳チームということになっていますが、プログラムやメディアなどサブで何でもやってます。

まとめ

tl;dr スタイルでまず要点を初めに書きます。

  • 現在のセッション応募状況を顧みて、カテゴリ枠を取り払った「カテゴリ分け無しの投票」に変更します。この投票は12月1日23時59分JSTをもちまして、終了いたします。
  • 投票結果に関しては純粋に得票順ではなく、上位の人気セッションや、トレンドを推し量るための世論調査としてとらえ、プログラムチームの主観も加味してバランス良くスケジュールを組む。
  • 今年は、ログイン後にセッション一覧画面から投票できるようになります。
  • 既にセッション案を提出した方で、枠の変更の申し出がある場合は数日中に cfp2017@scalamatsuri.org にご連絡ください。

「グローバルな技術カンファレンス」と「日本のコミュニティの交流」の両立

ScalaMatsuri 2017 は、2016年度で大きく進化したカンファレンスを無理なく持続させていく感じで、

  • 日本国内の Scala のコミュニティが交流したり、海外も視野に入れて発表できる場を提供する
  • ユニバーサルアクセスを目指して、言語、ジェンダー、民族などの壁を超えて心地よく参加できる国際的な技術カンファレンスを作る

という大きな目標は変わりません。この目標に向けての具体的なアクションは「グローバルな技術カンファレンス」と「日本のコミュニティの交流」の両立 でも書かれていますが、

  • 行動規範 (code of conduct) の整備およびマナー動画
  • 公開 CFP、旅費サポート、セッション案の翻訳
  • 一般投票によるセッションの選択
  • 発表資料への字幕およびプロによる双方向同時通訳

などが実施されました。これらに関する僕の所感はライフスタイルとしての ScalaMatsuriにまとまっています。

一般投票制の見直し

公開 CFP と投票というアイディアそのものは、nescala から影響を受けて ScalaMatsuri も採用したものでしたが、ScalaMatsuri は複数トラックでセッション数も多く、純粋な投票制とういうのはベストな結果を得られないのではないかと思い始めています。

去年は投票の初の試みということで、日本語枠と英語枠、15分枠、40分枠のカテゴリそれぞれの枠数を事前に固定して、カテゴリごとに投票してもらいました。言語によって 15分枠と 40分枠の偏りがあったため、日本語率と英語率を 1:1 することに気を取られて、人気だった日本語の 15分のトークを取り逃すことになったと思います。

現在執筆時点では 2017年のセッション案は英語40分枠が 43本、日本語40分枠が 16本、英語15分枠が 9本、日本語15分枠が 13本という内訳になっています。これを去年のルールどおりに各言語とも 40分枠は 8つのセッション、15分枠は 3つのセッションと選択するのは最善なのかというのは疑問に思っています。

予め枠数をカテゴリごとに決めてしまうのでは無く、例えば、日本語のセッションでは 40分枠と 15分枠が同じぐらいの応募が来ていることを勘案して、40分枠 6つ、15分枠 8つという構成にすることが可能かもしれません。ここで、判断基準となるのは「参加者の皆さんが当日観たいトークは何か」ではないでしょうか。

カテゴリ分け無しの投票

「参加者の皆さんが当日観たいトークは何か」を調査するために ScalaMatsuri 2017 で採用するのはカテゴリ分け無しの投票です。つまり、英語/日本語、40分/15分といったカテゴリを取り払って全面的に観たいものを選んでいただく投票方式です。同時通訳が今年うまくいったことで、言語の障壁についてはそこまで神経質にならなくても良くなったのもこのステップに踏み切る理由となりました。

セッション一覧を前年度より流用したために、「投票は以下のカテゴリ別で行われます」と書かれた「投票について」というセクションからルールを変更することになるので、既にセッション案を提出した方で、枠の変更などの申し出がある場合は数日中に cfp2017@scalamatsuri.org にご連絡ください。

世論調査という位置付け

もう一点事前に明確にしておきたいのは、本年度の投票は世論調査という位置付けであるということです。

去年何百人もの人が 22本のセッションを選ぶ過程で観測されたのは、結果が似たようなトピックのクラスタを形成したということです。投票している人は事前に打ち合わせをして「fp 入門のトークはこれにしよう」と決めているわけではないので似た内容のトークが複数選ばれるのはある意味自然な結果と言えるでしょう。

もう一つ結果を見て気付いたのは、6本か 8本ぐらい他よりも明らかに多くの票を得たセッションがあったけど、あとは 1, 2票の差で緩やかな曲線を描いていることです。

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つまり、明らかな「これは皆が観たいと思っている」という上位クラスタのセッションが少数あって、残りはそれぞれバラけた結果となりました。これらを総合して考えると、数学的に得票順に上から n個のトークを選ぶのではなく、トピックやトレンドを推し量る世論調査的に投票結果を解析して、ある程度プログラムチームの主観的な観点を加えた上でバランス良く講演者を選択したほうがより楽しんでもらえるカンファレンスになると思っています。

投票プログラム

去年は時間が無くてできなかったことの一つに投票プログラムを独自で作成するということがありました。今年は Tech to Value 社に投票プログラムを作成していただきました。ログイン後に、セッション一覧画面から投票できるようになりました。

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☆のアイコンをクリックすると投票することができます。 セッション数が多いので、まずは気になるセッションをいくつかブックマークしたいという場合はピン (画鋲) のアイコンを使ってください。

投票方法について

この投票はチケット購入者、スポンサー企業並びに運営スタッフによって行われます。

本ブログでは、主にチケット購入者を対象としてその投票方法について解説いたします。

1.) チケット購入時に送付されたチェックインコードを確認します。 Doorkeeper経由でScalaMatsuri 2017から送られてきているメールをご確認ください。

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そちらのチェックインコード(あなたのQRコード下の6桁の番号です。上画像参照)とsign in の際に使用するGoogle or Twitter or Githubのアカウントをユニークなキーとして、後日投票をverifyしますので、お間違えのないようお願いします。

投票に参加されたい方は下記からチケットをご購入いただけます。 一般チケット残りわずかです。 https://scalaconfjp.doorkeeper.jp/events/53530

2.) 応募セッション一覧ページの右上にある'Sign-in'ボタンを押してGoogle or Twitter or GithubのアカウントでSign inしてください。 (Authorize applicationボタンが出てきますので、押してください。)

Sign in時にDoorkeeperのチェックインコードを入力してください。

これで準備完了です。 あなたが聞きたいセッションを選んください。 ピン止めアイコンをクリックするとブックマークができ、☆アイコンをクリックすると投票することができます。

投票できるセッションの数はお一人さま10票です。 持ち票の残数は応募セッション一覧ページの一番上に表示されています。

すでに投票したセッション、ピン止めでブックマークしたセッションだけを表示させることもできます。

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この投票は12月1日23時59分JSTをもちまして、終了いたします。 投票完了時刻を過ぎたものは無効となりますので、余裕を持ってご参加ください。

3.) 投票結果の発表をワクワクしながらお待ちください。

投票関連のFAQ

Q.投票結果はどこで発表されるの?

A.ScalaMatsuri Webサイト上にて告知いたします。

TwitterFacebookページ上でも告知しますので、これを機に是非フォロー|いいね お願いします。

Q.万が一落選した場合は、他に話すチャンスはないの?

A.ScalaMatsuri 2017では、2日目の2/26にアンカンファレンスを開催するのに伴いまして、この当日にトークを募集いたします。 アンカンファレンスについては、以下の記事をご覧ください。

番外編 Scala World 2015レポート その2 アンカンファレンス編 - ScalaMatsuri運営ブログ

こちらでは1日目カンファレンスパートより、多くセッション枠をご用意できる見込みとなっています。 残念ながら今回の投票で落選された方は、ぜひアンカンファレンスにてお話しください。

では、参加者の皆さんは奮ってご投票ください。