ScalaMatsuri運営ブログ

アジア最大級のScalaカンファレンス「ScalaMatsuri」の運営ブログです。このブログは株式会社はてな様のご協力でお送りしています。

私、ScalaMatsuriで転職しました Vol.4 株式会社FOLIO 横田紋奈(@ihcomega)さん

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ScalaMatsuri座長の麻植(@OE_uia)です。

ScalaMatsuri 2018のタイムテーブル公開、トレーニングDAY(3/16)のチケット及びカンファレンス本編(3/17-18)の2次チケット販売の開始にあたりまして、特別企画として大老スポンサーの株式会社FOLIOさまに就職された横田紋奈(@ihcomega / 以下よこな)さんのお話をお伺いしてきました。

トレーニングDAYチケット

scalaconfjp.doorkeeper.jp

カンファレンス本編2次チケット

scalaconfjp.doorkeeper.jp

エンジニアが社外に出ていくことをサポートしてくれる風潮があります。そのエンジニア自身にとっても、会社にとっても、コミュニティにとってもプラスになるからですね。

Q.それではよろしくお願いします。よこなさんの現在の社内の仕事と、OSSやコミュニティの活動について教えて下さい。

A.社内では、開発の仕事がメインです。 FOLIOという、個別銘柄ではなくテーマを選んで投資ができるオンライン証券サービスのbackendの開発でScalaを使っています。 あと、FOLIOの裏側では証券口座の開設に必要な手続きなどがありまして、その処理を行う方が使う業務システムをRuby on Railsで作ってます。

社外では、趣味みたいな感じでJavaコミュニティ運営を色々とやっています。 Java女子部というJavaを使う女性を応援するコミュニティの部長をやっているのと、JJUG(日本Javaユーザーグループ)の幹事を務めています。

登壇も時々していて、例えば最近だと、11月18日にJJUG CCCというJavaのカンファレンスでKeynoteをやりました。 普段のKeynoteはJavaやコミュニティの歴史とか最新事情とか、割とベテランならではの話が多いのですが、今回は若手の私ならではの目線で、コミュニティ活動にはこんなメリットがあるのでおすすめです、という話をさせていただきました。実際自分も開発未経験の社会人1年目の頃からコミュニティ活動に関わっていて、そのおかげで今FOLIOみたいな会社に入れてがっつり開発できているというのがあって、コミュニティに思い入れがあるんです。

speakerdeck.com

今年はサンフランシスコで開催されたJavaOneというカンファレンスでも登壇しました。 きっかけはJava Day Tokyoというイベントです。 Java Day Tokyoは年に1回Oracleが開催していて、Java Championと呼ばれる人やコミュニティリーダーたちが海外からも集まってきます。 ちょうどそこで、海外から来たゲストにまだJavaOne 2017のCfP募集してるから出してみなよと教えていただいたんです。幸い通過し、職場の理解もあり5日間参加することができました。

FOLIOには、エンジニアが社外に出ていくことをサポートしてくれる風潮があります。そのエンジニア自身にとっても、会社にとっても、コミュニティにとってもプラスになるからですね。

それもあって、FOLIOにはクリエイター(※FOLIOではエンジニアとデザイナーをまとめてクリエイターと呼んでいます)ブラディングチームがあり、社外のコミュニティ活動などを推進する仕組みづくりもしています。ちょうど最近FOLIOアドベントカレンダーの記事として、我々の取り組みについてブログを書きました。証券会社ならではのブランディングの工夫について詰め込んであるので、よかったらぜひチェックしていただきたいです!

証券会社のエンジニア・デザイナーが社外でも最大限活躍するためにFOLIOで取り組んでいること - よこなのへたのよこずき

ScalaMatsuriのインタビューということでScalaに関する取り組みをひとつ紹介すると、瀬良さんと一緒に「reladomo-scala」というOSSを公開しました。

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このチャンスに乗らない手はないのでは、と思いました。

Q.ScalaMatsuri 2017が、FOLIOさんとのご縁の始まりだと伺いました。

A.今年の頭まで京都に住んでいたんですが、ちょうど東京への転勤が決まった頃にScalaMatsuriのチケットをたまたま入手して、急遽参加しました。 そこで、元々Javaコミュニティ繋がりの知り合いで、当時既にFOLIOへの転職が決まっていた弊社伊藤(@itohiro73)と久々に出会って。一緒にいたFOLIO社員とも交流し、その日にお誘いを受けました。 FOLIOについては、当時Webサイトにもあまり情報が掲載されていなくて、正直よく分からないけど伊藤がゴールドマン・サックスをやめて転職するぐらいだから何かあるのかな?と思っていたぐらいです。 ただ、中の人たちが軒並みすごい経歴だったし、会社に遊びに行って実際お会いしたりサービスの説明を受けたりしたらとても面白そうで、このチャンスに乗らない手はないのでは、と思いました。

それがきっかけで当時勤めていた会社の外に目が向かいだし、ScalaMatsuriのスポンサー一覧や、知人を頼りに3社か4社あたりました。しかしその間にFOLIOからオファーをいただいて、結局自分にはFOLIOが1番魅力的だったので決めました。

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愛とか熱意を持っているクリエイターが多くてすごいな、サービスを作るって面白いなと思いました。

Q.FOLIOに決めた理由を教えて下さい。

A.まず人です。その他、FinTechに入ったらお金のこと分かるかな(笑)とか、スタートアップへの挑戦は早いうちにやってみたいなとか、色々と細々した動機はるものの、結局入社までにお会いした人々に魅了されたことが大きいです。 正直、「サービスのことを考える」という経験をそれまであまりしてこなくて、人しか重視していなかったのですが、 実際に中に入ってみると、愛とか熱意を持っているクリエイターが多くてすごいな、サービスを作るって面白いなと思いました。

サービス志向のエンジニアは、自分が普段よく参加する技術コミュニティにおいてはあまり多くないように感じています。 純粋に技術が好きな方が多いからだったり、フロントから遠ざかるにつれてそのサービスの色が薄れたり、情報公開をどこまで出来るかで迷うことが多かったりするからなのかなと想像していますが、もっとサービス内容に紐付いたイベントとか開催できたら面白いんじゃないかなとも思っています。

Q.FOLIOでどういう人と一緒に働きたいか、教えて下さい。

A.各々得意な分野があって、そこにはこだわりぬく人です。常にユーザー目線に立つことを忘れず、こうだったらもっと便利だよね、とか面白いよね、とかつきつめて考えられるような。そんな人と働きたい…というか実際今一緒に働いています!

まとめ&PR

今回お話いただいた よこなさんのケースでは、ScalaMatsuriが偶然の再会の場になったところからご縁がスタートしたようです。

Scalaに限らない、様々なコミュニティからの参加者が集うカンファレンスならではの機会かもしれません。

ScalaMatsuriの裾野をさらに広げるため、今年度初の試みであるScalaMatsuri トレーニングDAYでは、これからScalaをはじめたい方に向けたコンテンツを用意しています。ふるってご参加ください!