大変長らくお待たせしました。
10月17日および18日開催予定の、ScalaMatsuri 2020の採用セッションが決まりました!
なおタイムテーブルの告知については、開催方式とタイムテーブルの仕様の決定後になります。現時点では8月中旬以降になる見込みです。
7つの「 Scalaビギナー」セッション
また今回、「Scalaビギナー」フラグ有りの7セッションのスピーカーのみなさんには、「Scalaビギナーが学べること」をabstractに追記していただいています。ご協力、誠にありがとうございました。
これからScalaを学んでみたい方から、Scalaの知識を深めていきたい方まで、皆さんのご参加をお待ちしています。
ScalaMatsuri 2020への参加チケットは、こちらからご購入いただけます。
採用セッションの決定を記念して、ScalaMatsuriをきっかけにアルプ株式会社 へ転職された オミ(@omiend) さんの転職インタビューを掲載します。
私、ScalaMatsuriで転職しました Vol.6 アルプ株式会社 オミ(@omiend)
「私、ScalaMatsuriで転職しました」第6回目は、昨年より大名スポンサーとしてご協賛いただいている アルプ株式会社 さんへ1月に転職された オミさん(@omiend)にお話を伺いました。
インタビュー
--- 早速ですが、現在の社内の仕事や、コミュニティの活動などについて教えて下さい。
普段はアルプ株式会社にて、Scalebaseの主にバックエンド開発と、今年2月にリリースしたばかりのScalebaseとSalesforceの連携を可能にした「Scalebase Connect for Salesforce」の開発も担当しています。
ScalaMatsuriでは2015、2016を当日スタッフをやってます。
2017年からはコアスタッフとして参加し、主にトートバッグ制作やScalaMatsuri 2020ではサイトのリニューアルも少し担当しました。
Scalaの学習を初めたきっかけはSNSだった
--- オミさんがScalaと出会ったきっかけはなんですか?
エンジニアになってからは基本的にずっとJVMに関する世界で生活してきました。当時はSeaser2などを中心に仕事をしてまして、その後はSalesforceでの開発をやっていました。
それはそれで充実したプログラマーライフを送っていたのですが、あるとき「このままやっていても、20、30年後にご飯を食べていられるのだろうか?」と急に不安になったんですよね。
当時はFacebookやTwitterの人気が日本国内でも出てきた時だったのですが、ソーシャルネットワーク(2010年)という映画の影響もあってか、私もSNSやサービス開発に興味が出てきた時期でした。
中でもTwitterは情報の速さや量、普段の何気ない出来事をつぶやきとして気軽に投稿できるマイクロブログという性質、また、その知らない人のつぶやきを気軽に読むことが出来るという点が斬新で、お気に入りのサービスでした。
そんな時Twitter社がサーバーサイドをRubyからScalaにリプレイスしているという記事を読み、Scalaに興味を持ち初めたのがきっかけです。
JVMで動くという点やオブジェクト指向言語と関数型言語のハイブリッドという点が面白そうで、先述の「この先〜」というのもありまずは独学で始めてみたのがきっかけでした。
独学、そしてコミュニティへの参加
--- そこからScalaにハマったと。
はい。学習を始めてから一番初めに驚いたのは case class
でしたね。
最近のJavaはさっぱりで恐縮ですが、当時はカプセル化の文脈で getter
や setter
を書くのが主流でしたので、それをScalaでもやろうとしたときに case class
を定義するだけでほぼ同等のものができることに衝撃を覚えました。
コードの記述量が少なくなればなるほど単純にバグも発生しにくくなると思ったので、そういったScalaが提供するシンタックスに大きな価値を感じました。
--- なるほど。Scalaを学び始めた頃についてお聞きしたいのですが、どのように学習していったのですか?
よくある話だと思いますが、まず書籍を購入してとにかくサンプルコードを書いて動かしたのを覚えています。
そして「Javaで書くとこう、Scalaで同じことをするならどうなる?」というのを試しました。
初めはシンタックスに慣れるのが大変でした。このまま独学していても挫折するだろうなと思ったので、勉強会を調べてrpscalaの存在を知り参加してみました。
--- rpscala!
はい!
思えばそういった社外の方とコミュニケーションをする勉強会に参加するようになったのも、rpscalaが初めてだったしれません。
人見知りなところがあるので初めて質問したときはかなり緊張したのですが、皆さん優しく教えてくれました。
実はrpscalaのconnpassのページのヘッダー画像にも映っているのですが、全く存在感が無さすぎて今でも「以前よく参加していました」と言うと驚かれることが多いです(笑)
そんな感じで、書籍や独学だけでなく実際にScalaを生業にしている方々の話を聞くことで、初心者の頃から理解の助けになっていたと思います。
ScalaMatsuriに参加する理由
--- ScalaMatsuriのスタッフをやろうと思ったのはなぜですか?
一番の理由は、昔の私のようなScalaを始めたいエンジニアさんの力にすこしでもなりたい という想いがあるからだと思います。
rpscalaに参加するようになった後にScalaを使う会社に転職したのですが、Scalaで書かれたプロダクションコードは結構複雑でちょっと挫折したんですよね。
「あれ〜、独学とは言え結構勉強してたと思うんだけどな...」と(笑)
一方で、ほぼすべてがイミュータブルで、型システムに守られた堅牢なシステムを構築できる点などなど、やっぱり書いていてとても楽しい言語だと再実感しました。その会社の先輩から丁寧に教えてもらったりするうちに、もっと多くの人がScalaを書くようになるとより良い世界になるのでは、と考えるようになりました。
また、rpscalaに参加したことでScalaに対する理解と想いが深まったように思いますし、いつだったかrpscalaでNetflixのエンジニアの方が来日された際に、世界で戦うエンジニアさんの貴重な話を聴くことができる、というのは素晴らしいことだなと思いました。
そうやって学習して行った結果、Scalaへの理解が深まり、Scalaを書いて生活ができて知り合いも増えました。今度はそういった役目を私が次にするべきだと考えるようになりました。
「コミュニティへの参加と、エンジニア同士の交流が、より深い学習へとつながる」という体験をした後に、海外の、それもScalaそのものを作っているエンジニアさんが登壇するというScalaMatsuriの当日スタッフ募集の告知を見て応募したのが始まりです。
--- ScalaMatsuriのスタッフをしてみてどうですか?
とくに時間を捻出するのが思ったより大変ですね(笑)
ですが、登壇者の方は寝る間を惜しんでスライド準備やトークの練習をしてくださったり、スポンサーさんも各社思い思いに準備してくださって毎年楽しいブースや素敵なノベルティーを用意してくださったり、参加者の方々も予定を調節して来てくださったりします。
そして当日、そういったScalaに興味がある様々な方々が一堂に会するのを見るのがたまりません(笑)
それから私はまったく英語がダメな人なのですが、拙いながらも海外のエンジニアさんと交流できるのがとても楽しいです。
やはりScalaを書きたくて
--- 転職のきっかけはなんですか?
前職では長いことRubyとJavaScriptを書いていたのですが、やはりずっとScalaを書きたい気持ちがあったんですよね。
なので、少しでもScalaの近くには居るようにとScalaMatsuriのスタッフ活動はずっと続けてました。
そんな中、ScalaMatsuri 2019の準備中に@showmant_さんと知り合ったのがきっかけでした。
当時は「スタートアップでScalaを採用するってすごい会社だな」くらいにしか思っていませんでしたが、ScalaMatsuri 2019のスピーカーディナーでアルプ社員の人と同卓になり、いろいろな話をしているうちにどんどん業務でScalaを書きたい気持ちが大きくなりました。
それからしばらくしていざ転職活動をしようかなと思ったときに改めて@showmant_さんと話をしまして、事業内容や会社のフェーズ、そして何より採用している技術などが面白そうだと思い入社を決めました。
--- どんなところに魅力を感じたか、詳しく教えてください。
はい。アルプは、まだ設立から2年経っていない法人向けクラウドソフトのスタートアップです。
商品管理・契約管理や請求オペレーションを効率化してサブスクの運営コストを削減しながら、ビジネスの自由度を広げるための「 Scalebase 」というサービスを開発しています。
このScalebaseでは、AkkaHTTPや、Monix、Eff、さらにモジュラーモノリスなどの技術を採用しています。 また、設計面ではClean ArchitectureとDDDを採用しており、特にユビキタス言語は気をつけてますね。毎日の開発がエキサイティングです(笑)
また、先日プレシリーズAで3.15億円の資金調達をさせていただくなど、まさにここからが勝負かなといったステージなんです。
今使っている技術がどんな課題を解決するのかはある程度理解しているつもりなのですが、じゃあ自分が基盤として構築できるかというと、私自身はまだそこまでの自信がありません。言い換えると、それだけ自分にとって良い環境なんだと思います。
--- 最後になにかメッセージがあればお願いします。
月並みですが、アルプ株式会社は設立まもない会社ですので、全方向で採用を行っております。
気になる方がいらっしゃいましたら、まずは気軽にご連絡ください!